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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

ゲリラ募集

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年に一度の秋神温泉での宴「極楽隊」が無事に終了した。
参加者は総勢52名、初参加がその半分と新たな風が吹く会となった。
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愛すべき僕の兄たち「秋神三兄弟」も勢揃いし、四男の僕としては嬉しい限り。
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積もる話に花が咲き、早朝5時まで宴は続いた。
第15回目の極楽隊、今年も素敵な温かな時間でした。
参加して下さった方々、心より感謝しています。
翌朝、阪根ひろちゃんとの講演時に来年度のツアーも募集を開始しました。
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以下のツアーで、もしご興味のある方、行ってみたい方は、ぜひFacebookのメッセンジャー、またはfieldvill@gmail.comまでお知らせ下さいね。

2017年度
① 3月22日~27日(イースター島 クラブツーリズム)
② 3月29日~4月9日(ウユニ&イグアス隊)
③ 5月27日~28日(北海道岩内・ポセイドン隊)
④ 6月2日~6日(利尻・礼文島隊 太極拳クローズド)
⑤ 6月10日~15日(ブータン HIS)
⑥ 6月20日~25日(ブータン隊)
⑦ 8月14日~19日(イースター島 日本旅行)
⑧ 9月14日~25日(ペルー・マチュピチュ&ナスカ隊)
⑨ 10月20日~23日(屋久島隊)
⑩ 10月28日~29日(岐阜県飛騨・極楽隊)
⑪ 11月18日~26日(スペイン・バルセロナ&バスク隊)
2018年度
⑫ 1月13日~21日(アラスカ・オーロラ隊)
⑬ 2月10日~20日(パタゴニア隊)

ゲリラ募集、始めます。
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よーいどんっ!!!
             ノムラテツヤ拝
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6度目の縄文杉

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一般登山禁止地区を越えて、新高塚小屋へ。
そこから少し下がったところが、屋久島で最も有名な縄文杉だ。
一昨日は霧でけぶっていたが、今日は嘘のような快晴。
これで6度目だけれど、ここまで晴れているのは2度目。
そして僕はカメラを構えたとき、ファインダーの中に夢のような光景を目にした。
縄文杉の位置、日の出、日の入りの太陽角度から、絶対に無理だと思っていた写真が、今の、この時間だけ可能になることを知っ
た。
縄文杉と太陽が重なる奇跡の時間。
特別な方法で、そのどちらもが美しく映るように撮影した。
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やった、やった・・・。
夢にまで見たものが目の前に現れた時、人はシンプルな言葉しか出ない。
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帰り道は、ウィルソン株で、再び撮影。
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天へ届くような一枚が、撮れたかしら?
            ノムラテツヤ拝
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新たなる屋久杉

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屋久杉Rから、さらに急勾配の山道を上がると道が消えた。
周りを見渡し、藪漕ぎ。体中に擦り傷が出来ていく。
ようやく道らしきものを見つけ、そこをよじ登っていくと、右側に石の割れ目からにょっきりと伸びた屋久杉が立っていた。
「まさに石割杉だね」
「確か桜でもそんなのがあったよね?」とはるちゃん。
「うん、盛岡の石割桜ね。でもあれは樹齢350年だもん」
「それじゃ、こっちのほうが先輩だね」
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足元に目をやると、らせん状に波打つ樹皮に、枯れた葉っぱが付いていた。
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ペースの調子が上がってくると共に、陽が射し込んでくる。
ぐるりと回り込んだところで、まるで銀剣のように伸びる屋久杉が。
こんなに銀色に光るって・・・
屋久島にはまだ知られていない杉が沢山ある。
「銀剣杉」と名付けた。
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その脇をくぐり、やぶをくぐると、開けた場所に出た。
「ここは一等地の縄文ヒルズだな」
「そうだね、縄文ヒルズの縄文スクエアっていうのはどう?」
みんなで「うんうん」と、頷きあった。
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森は光で包まれ、まるで僕たちを歓迎しているかのように四方八方が七色に輝いた。
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ここからは稜線をいく。
途中、また青白い霧に包まれたかと思うと、陽が射し込み、ヒメシャラの巨木を浮かび上がらせた。
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太陽と人のような形の杉を合わせて、パチリ。
さぁ、目的地はもうすぐだ。
              ノムラテツヤ拝
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憧れの杉

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憧れの屋久杉があった。仮に名前をRとしようか。
その杉は、一般登山者禁止の道沿いにあるという。
数年前にひっそりと参道は整備され、今も原始の屋久島の姿を留めていると聞けば、行かないわけにはいかない。
写真家として取材申請をして、何度かやり取りした末、ようやく許可が下りた。
笑えるほどガタピシのオフロードを走ったところが登山口。整備された道を一気に登ると、30分ほどで山の中へ入っていく。殆ど人が入らない道は、石の上にビッシリと苔がはびこり、上へ上へ続いていた。
屋久島はあまりに森が深いため、人が手を入れなければ、すぐに苔むす森へ還っていくのだ。触ってみると、ふっかふか。キラキラ光る雫が手の上で踊った。
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猟師が置いたのだろうか?途中の岩の上に、ヤクジカの骨が綺麗に並べられていた。
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確実に進む季節。森はゆっくりと秋へ向かい、もみじも黄色く色づいていく。
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樹幹が腐りトンネルになっている巨木や、天へ突き上げていくような立派な一本杉。僕はそのひとつひとつに「美しいね」と声をかけていった。
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だからだろうか?森が僕の波長に合わせてくれ、力を使わずとも引っ張り上げてくれる。スイスイ、スイスイと上がっていける。
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登り始めてから3時間弱。
僕は目的の杉の前に立っていた。
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威風堂々、そして妖艶さを纏った屋久杉「R」。
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ぐるりと回ってみると、立ちすくむような光景が現れた。
森の中を、まるで生き物のように霧が静かに舐めていく。
すべてのものが、僕たちをじっと見つめていた。
                ノムラテツヤ拝
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至高の猟師店

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浜松駅を下りると、人ごみの中、優しい笑顔が待っていた。
今まで福音館書店でたくさんのふしぎを5冊担当させてもらったが、僕の想いを汲んでいつも具現化してくれた名物編集者Eさん。
そして階段を下りると、そこには見慣れた顔のひろちゃんが立っていた。
今日はEさんが昔から通い続けている伝説のジビエ店へ。
雨の中、タクシーを飛ばしながら、会話に花が咲く。
こういう時、僕は至上の幸せを感じる。
年上の伝説というべき人たちが交わす会話。そこ、ここに僕の知らない智慧が散らばり、僕はそれらをひとつひとつ拾っていく時間。
Cという名の店へ入ると、これまた伝説の猟師Kさんとその息子たちが待っていてくれた。
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まるで秋神三兄弟みたい。
まだ僕が20代だったころ、岐阜県飛騨の秋神温泉で、こんな輝くような筋肉を持つ兄たちと山を駆けずり回った。あの時の思い出が走馬灯のようによぎっていった。
今日はKさんお任せの旬料理。
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料理で最も美味しいもの、それは家庭料理、旬、野生の組み合わせ。
まさに巷でジビエと呼ばれているものだろう。
最初に出されたのは、ニホンジカのモモ。それらを勿論ニンニク醤油で頂く。まるで極上の赤みのマグロ。とても獣肉とは思えないほど上品かつ気品が立っていた。
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「こちらになります」
息子が持って来てくれたのは、イノシシ肉の薄切り。
その圧倒的な美しき色に目を奪われる。
息子がシャブシャブの見本を見せてくれ、どうぞと促す。
「この筋肉は、イノシシと関係があるんですか?」
「はい、毎日食べています」
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「おぉぉ~、やっぱり」
食べると、もう圧巻。かすかにどんぐりの味がする。そして思い出すのは極上のイベリコ豚の生ハムだ。それよりも美味い。特に脂の溶け方、深みに倒れそうになる。
ひろちゃんもガツガツいく。
「これがボタン(イノシシ)って信じられないな、てっちゃん」
「え~っと、実は僕、岐阜県民なので、昔からボタン鍋とかシシ肉は食べてきたんです。でも・・・・・これは格が違いますね。圧倒的にウマイ。きっと下ごしらえの処理がまったく別次元なんだと思います」
「野村くん、撃つところから違うんだよ、ここは。罠にかけて、生け捕りだから。決して鉄砲の玉は使わない」
なるほどの味だった。
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そしてイノシシのスペアリブをむしっているところで、天然アユ。
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久しぶりの味の乗ったまろやかでホクホクした清流の藻の味がした。
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そして、ラストが鴨のモモ焼き。
こんがり、カリカリに焼き上げられ、一口食べた瞬間、僕は叫んだ。
こんな野性味あふれる鴨なんて、食べたことが無い。
溢れる肉汁、そして固めの肉から噴き出る滋味。もう少しで白目をむいて昇天してしまうところだった。
こんなに美味しいものを、そして大好きな先輩方と。
僕は嬉しくて、嬉しくて、トイレに行った隙に、お会計をすませた。
これくらい払わせて下さい。今までお2人から貰ったものに比べたら、僕は一生払い続けても、おつりがきます。
翌朝、起きた時の感覚を僕は生涯忘れないと想う。
体の周りに野生の氣が、クルクル、クルクルと回っていた。
                  ノムラテツヤ拝
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