写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

結ばれた道

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人類はどのように拡散していったのだろう?
アフリカで生まれたモンゴロイドは陸をつたい、ユーラシアから北米、中米、南米へと広がっていった。
それらを「偉大なる旅・グレートジャーニー」と呼ぶ。
でも、もうひとつの道がある。中国南部や台湾から東の島々への海の道だ。
ミクロネシア、ポリネシアと人々は航海し、最後にはニュージーランドやイースター島まで到達する。
「人はなぜ旅するのか?」
永遠の命題と言われるこの質問に、僕は一つの答えを持っている。
「動いていないと死んでしまうから」
地球が常に動いているように、体内に血が一瞬も止まることなく巡るように、僕たは立ち止まると、溜めると、少しずつ停滞するようにプログラミングされている。
五感で今という時間をより感じていた「いにしえの人たち」は、確実にその摂理を体感していたのだと思う。だから突き動かされるようにして危険をおかし、冒険という波へ漕ぎ出していったのだ。
マウイ島からビッグアイランドのハワイ島へ飛ぶ。
夕陽がゆっくりと海へ沈み、星々が輝いた。
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翌朝、最も興味のあったヘイアウへ。ポリネシアの人たちは島から島へ、確信を持って拡散していった。
どこでそんな勉強をしていたのか?
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その答えが、このヘイアウ(神殿)だ。
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まるでイギリスのストーンヘンジのように林立する岩。神殿の中心に立つと、この岩がポリネシアに浮かぶ島々の方向と見事に一致するのだ。
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太陽、星、波、風、そして自分を信じる力。全てを総動員して、人々は海を渡った。その学びの場が、こんな山頂にあるなんて。
目を瞑ると、海へ出ていった人たちが、瞼の裏に浮かんでくる。ゆっくりと眼をあけると、岩の影がまるで巨石のモアイに見えた。
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ハワイも、ニュージーランドもイースター島も、すべて一本の線で結ばれている。
              ノムラテツヤ拝
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