理想の家族2017-02-02 Thu 19:35
![]() 嫉妬する。 日頃からあんまり人を羨んだり、嫉妬したりすることは無い方だと思うけれど、 やっぱりハワイ島の愛すべきしげるっち家族には嫉妬する(笑)。 どんな時もしなやかで、中心に揺るがぬ芯が伸びる奥様のみどりさん。フラダ ンスからヒップホップまで何でもこなし学業優秀な心優しきまこちゃん、そして 狩猟に惹かれて今は銃のライセンスまで持つ野生児こうちゃん。 こんな家庭、未だ僕は見たことがない。 ![]() 親友のしげるっちは鬼太鼓座の初代メンバーで、北米中をマラソンしながら駆け抜け、最後はカーネギーホールで演奏した。 みどりさんはプロのダンサーで、NYで大活躍。そんなやりたいことをやりたいだけやってきた二人が、NYを離れて選んだ地、それが、この自然多きハワイ島だった。 ![]() 二人は「やれば出来るよ」なんて子供たちに言わずに、なれるイメージの道しるべを作り出す。だから子供たちにやりたいことを聞くと、いつも驚くべきほど明確に、そして多くの夢を抱いている。 夢が叶う道は2つ。そこになれるよう努力するのは勿論だけれど、叶うイメージ、そして自分を愛し、信じること。それが出来ていれば、もし求める道が何かで塞がれても、また別の素晴らしき道が切り拓かれていくのだと思う。 最後の晩餐はカウアイ島産のエビとパパイヤサラダ、そして極上のラム肉だった。 ![]() その後に、こうちゃんと一緒に吹き矢競争。 ふふふ、私もアマゾンで慣らしたくち、負けませんぜ! ハワイ最終の夜は、静かに、優しく過ぎていった。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
ラストティキ2017-02-02 Thu 18:07
![]() 始まりと終わりは見えていた。 子供たちのために作る写真絵本。今度のテーマはポリネシア。 面積の巨大だが、物語も壮大になる。 イースター島、タヒチから始まり、ニュージーランド、ハワイで最後へバトンへ渡していく。 それぞれの繋がりは問題ない。でもハワイからラストの展開へ持っていくエピソードが見えなかった。 見事な溶岩の滝を見ても、キラウェア火山と満天の星を仰いでも、そのことがいつもあたまの隅にあった。 民泊した家に、ハワイの古代の建造物という本が転がっていた。 何気なく見て行くと、驚くべきことが書かれている。 今、現在ヘイアウ(神殿)に立つティキは、新たに作られたもの。 昔から連綿と続いてきた最後のティキは、祈り込みがされてきた本物のティキは、たった一体しか現存していないという。 そこに書かれている地図を読み取っても、いまいち分からない。 でもどうしても行かなければ。 ![]() 翌朝、僕は新しく作られたホナウナウのティキの写真を撮影してから、最後のティキを探した。 膝まで水に浸かって行くと、海沿いの森の中に一本の白木が立っている。回り込んで見ると、顔も無く、ただの棒のようになって いた。 ![]() 落胆しながら撮影を始めると、そのティキの背後に白い影が見えた。 ![]() 近寄ると、それは倒れた、朽ち果てて行くティキ。背後に回るとしっかりと顔が残り、その大きな瞳と目が合った。 その瞬間、この本の一本に繋がり、圧倒的な感動が脳天へ突き抜けていく。 こんな時、僕は何かを作り上げる仕事に携われて良かったと感謝せずにはいられない。 やりたくてもやれない人が沢山いる中、こうして自分の作りたいものを、世に出していける幸せ。 この朽ちていくラストティキが、最後のピースを埋めてくれたのだ。 すぐにノートの今の気持ちを書き留めて、僕のハワイの仕事は終わった。 さぁ、しげるっちの家で、最後の晩餐をしようっと。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
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