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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

奇跡の白焼き

キャプチャ

僕の大好物は、納豆、カニ、ウナギ。
そのどれもが好きで好きでたまらないけれど、カニはポーラ化粧品の社長が食べさせてくれた、最高の旬の1.5キロの毛ガニであくなき探求は終わった。今まで最高だと思ってきたワタリガニ、カングレッホ、ズガニ、ヤシガニなどが、すべて忘却の彼方へ飛んでいってしまったのだ。さすがカニを食べ続け、世界を駆け巡り、最期に行きついたのが毛ガニと言い切る愛すべき社長だった。
納豆、これは海外在住の時に、南米の母に作り方を教えてもらったが、やはり大粒の大豆で手間暇をかけて作った手前納豆が一番美味い。
そしてラストのウナギが曲者だ。
あまりに好き過ぎて、今まで日本全国、世界各地でウナギを食べてきた。国内は軽く100店以上は食べているだろう。でも、裂き、串、焼きの技によって、それぞれ味に大きな違いが出る。
西の5強は、みよし亭(関)、しげ吉(関)、加茂(静岡)、さくめ(静岡)、田代(愛知)。
東の5強は、神田川(東京)、かぶと(東京)、桜家(静岡)、つぐみ庵(東京)、友栄(神奈川)。少し前に食べた岐阜の柳家は、1キロを超す天然ウナギで、また別格の味だった。
そして、どうしてももう一度、食べてみたい店、それが「М」。
僕は濃い味付けと薄い味付けなら薄い方が好き。かば焼きと白焼きなら、間違いなく白焼き派だ。
今までの人生で最も美味しかった白焼きは?と言われたら、僕は必ずこのМと言う。まさに完璧な調和がとれた奇跡の味だった。
北関東のお店なのにも関わらず、西側のウナギのように表面はパリパリ、ひと噛みすると、中からはカマンベールのようなトロトロの白焼き汁が噴き出すのだ。まるでウナギの小籠包。そして美しき清流のような上品極まりない味だった。
さっき、ぼんやりと空を泳ぐ雲を見つめていたら、あの白焼きが突然浮かんできた。
土用の丑の日も近いことだし、はぁ、食べたいなぁ。
         ノムラテツヤ拝
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ケシと太陽

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去年、チェレラ峠で初めてブルーポピーを撮って以来、ずっとイメージしていた写真があった。
この美しき青いケシは、山のガレ場に咲くことが多いが、その殆どが谷側に花を向けていた。
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この峠は昼以降からしか西斜面に陽が当たらないため、どうしても、谷側(西)を向いてしまうのだ。
雨季だけれど、なんとか太陽には出てもらう。そしてモデルになってもらう子は、東を向いている花。
到着した時は曇っていた空も、少しずつ雲が割れてきている。1年ぶりの再会を楽しみながらも、僕はひたすら東側に顔を向ける変わり者を探していた。
DSC09422_20170710172929595.jpg

1時間ほど撮影をすると、雨季とは思えない太陽が顔を出す。焦りながら山の斜面を探していると、いたぁ~。
一本だけ、山側へ顔を向けている。
太陽とブルーポピー、そしてV字型の雲を一枚の写真に封じ込めた。
                 ノムラテツヤ拝
DSC09545.jpg
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