写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

ルイべ鮨

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知床近くに愛すべき寿司屋がある。
「中鮨」。
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その理由はここだけにしか出ない鮨があるから。
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大将からプレゼントされたカニを頬張りながら、地元で取れる海産物が並ぶ。
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ウニ、海老、ホタテ、クジラ、いくら、そして一際青い海苔のようなものが出てくる。
ふふふ、これこれ。なんとタラバガニのルイべ鮨。
「まだ食べるのは待ってね」
5分くらいすると、ルイべが黒くなり端が溶けてくる。
「もういいよ」
箸で二つに割って、ひとつはそのまま、もう一つは醤油をつけて。
味は、濃厚なミソが、口内でぱあぁぁぁ~っと爆発するように広がっていく。
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一瞬で体が反応し、悶える。次の瞬間、涙が溢れ落ちた。
醤油をつけると、今度はさらにミソの甘さが引き立ち、悶絶した。
ツブ貝、イカ、トビッコで締め。
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まさに道東を代表する奇跡の鮨屋だった。
            ノムラテツヤ拝
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御業

earth

7月21~31日までの投票期間中、なぜ自由に動けたのだろう?
週末はヨドバシ名古屋とヨドバシ横浜のソニーカメラセミナーだったが、後は何とかやりくりして、動くことが出来た。
手帳を見ると、その期間中は「原稿書き」とある。
そう、今年は子供向けの本で「ポリネシア」を、新書で「ウユニ塩湖」の本を作ることが決まっている。
「誰も見たことの無い世界を綴りたい」。その気持ちが、僕の本を書く原動力となっている。
原稿を一気に書こうと思っていた期間、それが投票期間と見事に重なった。
神はいる。僕たちをお創りになられた大いなる者は確かにいる。まさに御業がそこに働いた。
今までご縁があってお世話になった人たち、またその友人知人からご縁の網が広がり、やがて大きな基盤に。そこで学ばせてもらった事は生涯の財産となった。
僕の大きな夢の一つは、ワイナリーのオーナーになること。
南アフリカのステレンボッシュ、その山奥にまさに理想のワイナリーがある。目の前に広がる穂高の吊り尾根のような山並み、斜面に埋め尽くす広大なワイン畑、そして南アフリカ伝統建築のお洒落な建物。そこを買い取りたいたいと思う。
そのためには、まずナショナルジオグラフィックの編集部に自分という写真家がいるということを認識してもらわないと、企画の売り込みも出来ない。今回はピープルチョイス賞を逃したけれど、少なくとも編集部には写真と名前は憶えて貰ったはず。だから大成功でした。
来年のノーミネートを目指し、もう一度目立てば、晴れて企画を持ってワシントンDC(ナショジオの本社がある)へ乗り込みたいと思う。
僕は色々な人生を歩みたい。
写真家と言っても写真を撮るだけではなく、文章も書き、動画も撮り、撮影のメイキング作品も作る。日本中での講演はもちろん、世界中の秘境ガイドやネイチャリングスペシャルなど自然番組のガイドや出演も今まで通りやりつつ、通算14冊目、15冊目の出版本も大切に積み重ねたい。
一つのことを生涯かけてやるのではなく、僕はたくさんのことを出来るだけ深く掘り下げたい。全世界193ケ国踏破を目指すのも、まだ誰も見たことが無い高みを体感してみたいから。
そして究極は、南アのワイナリーを始め、世界中にみんなと遊べる圧倒的な場を作り、ご縁のあるすべての人たちとドキドキ・ワクワクしていきた
い。そして100歳になった誕生日に、「楽しかったぁ~」と笑いながら、この世の命を結びたいと思う。
人生はたったの一度きり。
全身全霊をかけて地球を遊びきります!
             ノムラテツヤ拝
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