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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

黒湯

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十和田・八幡平国立公園 乳頭山麓に点在する七湯が「乳頭温泉郷」と呼ばれ、七湯は独自に源泉を持ち、十種類以上の源泉がある。
鶴の湯・妙乃湯・蟹場・大釜・孫六・黒湯・休暇村の全てに身を浸したが、最上級の湯は僕にとっては1つ。
観光客の殆どは鶴の湯へ向かうが、僕はそこからブナ林を上がって、最奥の宿を目指す。
今日の泊まりは「黒湯」。泉質は無論ナンバーワン。
ここだけでも4つの源泉を持ち、外風呂混浴の質は東北ナンバーワンと言っても過言でない。
東北の素敵なところ。それは未だ湯治文化が根付いているところ。
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自炊棟があり、質素な6畳一間の部屋。ひたすら湯に身を浸し、一年の疲れを落とし、体に感謝するのだ。
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色付き温泉フェチとして、日本中青白い温泉に入ってきたが、やっぱり黒湯も見事な青色で迎えてくれた。
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硫黄臭に包まれ、とろりとする湯。
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あぁ、僕のじもぴーの人に交じって、自身の体に感謝しなくっちゃ。
一年間、いや、これまで元気に動いてくれて、有難う。
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これからも、どうぞ宜しくお願いします。
            ノムラテツヤ拝
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秋田駒ヶ岳

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八甲田から一気に南下。
日本の原風景が続く田舎道をクネクネと走り、3時間かけて乳頭温泉郷へ。
近づくにつれて、雄大に聳える秋田駒ヶ岳山頂が赤くなっていた。
紅葉が始まっている。ここから確か、秋田駒ヶ岳の8合目まで車で上がれるはず。
時間を見ると16時45分。林道のゲートは17時半で締められてしまう。
はやる気持ちを押さえて、いつも通り心に聞いてみる。
「明日も午前中は時間があるから、明日にするか、それとも今日上がるか?どちらがワクワク・ドキドキするか?」
今日。
そう決まれば、あとは林道を出来るだけ早く上っていくだけ。時間が間に合いそうになければ、引き返せば良いのだから。
窓を開けると、熊の気配がした。
そういえば、昔、秋田駒ヶ岳の麓でツキノワグマと遭遇したっけ。あの時はお金がまったく無かったので、ヒッチハイクだけで東北をめぐり、山々を登り、色付きの温泉に片っ端から入っていた。秋田駒ヶ岳の登山口にもなっている国見温泉へ行く分岐までヒッチで送ってもらい、そこからは歩いた。大きく曲がるカーブ右手に巻いたところに、いた。
真っ黒い熊が、道路の真ん中にどすんと座って、空を見上げていた。
慌ててザックからカメラを取り出し近づくと、熊はすぐに僕に気づき、森の中へ消えていった。逃げた道を探すと、突然熊が木へ登って、僕を威嚇した。
野生の熊が持つ、ヒグマよりも臆病なツキノワグマの習性を身をもって教えてもらった瞬間だった。
そんな気配が、8合目まで続く細い林道のいたるところからした。多分草むらから僕を見ているんだろうな。
8合目に上がったのが5時過ぎ。
駐車場には誰もいず、まさに貸し切り状態。
最後の夕日が、紅葉した山肌を照らしていた。
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広い斜面に、ナナカマド、ウルシ、ブナの紅葉が燃えていた。
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いかにも東北らしい、ダイナミックな光景に、突き抜けるような感動が押し寄せた。10分ほど撮影すると、夕日は雲に隠れてショーは終わった。
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翌日は朝から雨。
出会いは一期一会。
だからこそ尊く、何よりも大切にしたくなる。
             ノムラテツヤ拝
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酸ヶ湯

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八甲田山麓に日本屈指の温泉がある。
酸ヶ湯、これですかゆと読む。
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ここは、名物の1000人風呂があり、今も混浴を楽しめる。
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入口には「混浴を守る会」の三カ条が記され、中へ入ると巨大な湯船が広がった。
東北の温泉はたおやかでいい。
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男も女もみんな仲良く湯を楽しみ、笑顔が溢れるのだ。
             ノムラテツヤ拝
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大館

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大館の町で、特級の店と出逢った。
割烹「美さわ」。
最初のお刺身から新鮮な硬さと旨みにノックアウト。
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ポテサラも、僕の大好きなバランスでしっかり作り込まれていた。
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それらに合わせるのは田酒。
今まで何度も飲んでいるけれど、ここまで美味しいと思った田酒はない。保存方法?それとも杜氏が変わった? 昔の味が戻ってきているような衝撃だった。
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比内鶏の塩焼き、鯛のカマ焼きを少しずつ頂き、お酒がすすむ。
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ラストは採りたてほやほやの天然マイタケの天ぷら。
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すべての料理にひと手間加えられ、丁寧に作られた逸品に瞳孔がひらきっぱなしだった。
ホテルへの帰り道、大館のマンホールに心を打ちぬかれる。
ひとつは横から見た秋田犬、そしてもうひとつは正面から。
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大館の夜は、楽しく、華やかに過ぎていった。
           ノムラテツヤ拝
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森へ

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快晴の朝、十和田湖へ向かった。
紺碧の湖に、船がゆっくりと線を描いていく。
奥入瀬渓谷を横目に、星野リゾートへ。
ここに素敵なカフェがあるという。
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中へ入ると、大きなブロンズ製の巨大暖炉が。そこには岡本太郎作「森の神話」と描かれていた。暖炉の火を見ながら、そのブロンズに描かれた精霊たちを見あげると、目の前の森がザワザワしてくるから不思議だ。
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珈琲を一杯頂き、その中に、また緑の森を見る。
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そこからぐんぐん高度を上げていく。
森の中にヤマモモの実がなり、大好きなブナに抱かれた。
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睡蓮沼で八甲田連峰を眺める。
まだ9月下旬だけれど、もう紅葉が始まっていた。
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心を静かにして感謝する。
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風が止み、湖は鏡のように凪いだ。
             ノムラテツヤ拝
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