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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

清風楼

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食の巨人と言えば、やはり池波正太郎さんだろう。
日本各地、数多の旬の料理を洒脱なエッセーで編んだ文豪だ。
2009年7月28日の朝日新聞紙上で、読者が選ぶ池波正太郎さんの食ランキングが公開された。
1位からざっと見ていくと、くるまや(長野)、船津屋(桑名)、萬亀楼(京都)、イノダコーヒー(京都)、刀屋(長野)など自分も訪れたことのある名店がずらり。
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中でも最も美味く、最も愛すべき店が第5位に入っていた。
シューマイ「清風楼」(横浜)だ。
阪根ひろちゃんの行きつけの店として紹介してもらい、今は中華街のドンと呼ばれるこの店の女将とも仲良くさせてもらって
いる。関東圏に住むようになってから、2~3ケ月に一度くらいの割合で、突然清風楼のシューマイが食べたくなる。食べられ
ないと禁断症状なのか、体がぶるぶると震えてしまう。
今日がそんな日だった。
目の前の仕事を放りだし、横浜中華街へ。関帝廟通りの一角に、この小さな店がある。女将が立ち話されていたので、挨拶して中へ。入って向かって一番左奥。あの席に池波正太郎さんは必ず座っていたって、女将から教えてもらったっけ。
そこに腰を下ろし、いつものように焼き飯とシューマイを注文。まず、ここのシューマイは爆発寸前なくらい皮から溢れている。食べると、肉の味が豪速球で口内を走り、ブリブリな触感に暫し宙を仰いで、ボーっとなる。
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そこに少しピンクがかった焼き飯。海老、蒲鉾、葱、玉子、そして刻み生姜で作られた逸品。たぶん生姜の紅色がこの御飯にうつるんだろうな。
お米はパラパラ、味は麻薬が入っているに違いない(笑)。
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一口食べて貰えれば納得の味。今まで何処でも食べたことのない病みつきの味だ。女将曰く、先代の時代から、全くレシピを変えていないという。
シューマイ、肉汁、真っ白、焼き飯、麻薬、止まらない。
そのルーティーンで食べていく幸せといったら。
もし横浜に来られることがあれば、騙されたと思ってぜひ行かれて下さい。必ず幸福に満たされると確信しています。
PS,透明な酢豚、片焼きそば、かに玉も絶品です。
           ノムラテツヤ拝
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未来の風景

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冬晴れの朝、撮影を始めた。
さっきまで姿を見せていた頂が雲に覆われる。さすが雲の製造工場、そこに陽が差し込むと、純白の雲が真紅に染まった。
雲は生き物のように動き、まるで富士が服を着てお洒落しているみたい。今日も最高の風景を有難うございます。
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僕たちは日々生かされ、いつも自分にとって最良の自然現象が現出する。そこから何を学び取るのか、感じ取るのか、それによって明日の世界が決まってくる。今の積み重ねをきっと「未来」と言うのだろう。
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凛と張り詰めた街が、黄金色の朝日に照らされた。
        ノムラテツヤ拝
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遣都の軸

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帰国そうそう、クリスマスに遣都が家へ遊びに来た。
料理はパエリアとスペアリブ。それに合わせるのは、この前チリの母からもらった南米一のワイン「エチケッタ・ネグラ」。
スパークリングで乾杯してから、デキャンティングした赤ワインを頂く。軽い口当たりから、どんどんブドウの深みが口内を襲い、目を閉じると脳からは銀色の閃光が。さすが最強ワイン、遣都と共に酔いしれた。
宴も中盤にさしかかる頃、サプライズで突然の誕生パーティに。遣都は12月6日で27歳、自分は12月13日で43歳になったばかり。ビターチョコの手作りケーキで、12月生まれを祝ってもらった。
出逢ってから4年で、遣都は心の軸をとても太くしてきた。そのお陰で、これからの将来が少しずつ見えてきたのだろう。
「やりたいことをするために、今まで避けてきたこともやります。そこでひとつひとつ勉強しながら駆け上がります!」
頬をピンクに染めた遣都がそう言った。
凄まじい成長の速さを目の当たりにして、思わず涙が出そうになる。出会った頃の遣都を想うと、まるで別人だった。
「遣都、世界一の俳優を目指して、頑張れ!」
いつでも、どこでも、どんな時でも応援しているから。
2018年も龍の如く、昇っていけ!
           ノムラテツヤ拝
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富士の軸

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おはよ。
帰国したら、富士山が出迎えてくれた。
ピンと張り詰めた朝に陽が差し込むと、紅色に燃え上がる。
目を瞑り、宙に体を任せると、富士が心の軸を戻してくれる。
元の氣へ、元の氣へ。
僕たちは今日も奇跡のようなバランスで生かして貰っている。その根源にフォーカスした人から、無限のエネルギー循環が始まっていく。
冬のよく晴れた朝。僕はこんな日が、心から愛おしいです。
           ノムラテツヤ拝
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ラストキューバ

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カリブからハバナへ戻り、再び海辺からの撮影リベンジ。
夕日がビルの向こうに落ちてからが勝負だ。
雲が焼けて、そこにレトロな車たち。それらを10分の1秒で流して撮影する。赤いビートルで、ラストカット。憧れのキューバの旅が終わった。
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何をするにも、ひと手間、ふた手間がかかる国だったけれど、昔の旅を思い出しながら、幸せに浸った時間だった。
モヒート、葉巻、カリブの青、どれも素晴らしかったけれど、やはり最も印象に残ったのはキューバ人。彼らの笑顔や歌声、ノリノリの性格が僕を虜にした。
キューバを旅される方は、ぜひスペイン語をひとつでもふたつでも覚えていらして下さいね。英語は全く通じません。
さぁ、日本に戻って、すぐに今度はアジア最後の国へ。
2017年度中に、125ケ国目へ足を踏み入れます。
皆様、メリークリスマス。
どうぞ素敵な時間をお過ごしくださいね!
          ノムラテツヤ拝
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