富士フライト2017-12-29 Fri 22:19
![]() 朝の成田空港。 チェックインをしてANAラウンジへ向かうと、まだ誰もいなかった。さすがにビールは飲む気にならないが、いつものかき揚げうどんとカレー、それに白ワインで朝食だ。 ![]() 成田空港から、まずは上海へ向かう。 飛びあがった機体は関東平野でグルリと旋回し、遠くに紺碧の空の下、白く聳える富士が輝いた。機体は日本で一番高い山を目指し、進路をとる。 ![]() もしかして・・・。真夏では何度かあるが、雲一つない日に富士と対面するなんて何年ぶりだろう? おでこを窓に押し付けて眼下を見ると、川崎、横浜、御殿場と風景は流れ、やがて富士の稜線が見えてきた。 近い。 爆発するような想いを押さえながら、少しずつ現れる富士の雄姿を待ち構えた。山頂の奥には南アルプスと北アルプスの雪化粧。 ![]() 更に機体は富士に寄り、宝永火口や登山道が手を伸ばせば届きそうなほど。火口も朝陽を浴びていた。 昨日まで見上げていた富士が、今は高度1万メートルから見下ろしている。今まで何度も機内から撮影してきたが、今日ほど美しさを感じた日は無い。 ![]() 「有難うございます」。 手を振ると、富士もニッコリと笑った氣がした。 穂高、槍、常念、蝶、大天井、鹿島槍、白馬、雨飾。北アルプスの名峰が背骨のように聳え、その脇に宝剣岳、木曽駒、御嶽、乗鞍と続いた。 世界も美しいですが、日本も狂おしいほどの美を備えていますね。 さぁ、日本晴れの故郷を離れ、お隣の中国へ向かおう。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
究極の店2017-12-29 Fri 14:58
![]() 入った瞬間、大将にギロッと睨まれる。 「この店は日本酒の専門店ですが、宜しいですか?」 「は、はい・・・。日本酒、大好きなので・・・」 ぶっきらぼうに見えた大将の話を聞く内に、師匠はなんと日本一の蕎麦翁・高橋名人だという。その腕を持ってして、酒のアテを作らせれば、不味いわけがない。 出汁で丁寧に仕込まれた枝豆や、胡麻味噌なんかをチビリチビリとヤリながら、 ![]() ![]() ![]() 京都の玉川「アイスブレーカー」をロックで頂く。そして、今度は同じものを熱燗で。その味の差と、美味さの多様性にため息が。こんな風にアテンドできる大将って素敵だわ。 ![]() ![]() ラストの蕎麦が、またしても衝撃の逸品。 田舎蕎麦を頼んだら「うちのは太くてとても固いですが大丈夫ですか?」と挑戦的な目で聞かれるので、黙って頷くと、10分後に出てきたザルを見て「ハニワ顔」になった。 まるでウドンのような極太の蕎麦。それも角がピーンと立っている。食べると、んもう、まるで蕎麦の曼陀羅。蕎麦粉のおやきを噛んでいるよう。切れ味の良い蕎麦ツユで頂くのも良いけれど、岩塩だとより蕎麦の持つ風味と甘味が感じられた。 成田の町に究極の日本酒&蕎麦屋「T」がある。さぁ、成田空港へ向かおう。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
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