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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

バガンの神髄

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完璧に修復されたものよりも、朽ちた遺跡に惹かれる。
バガン遺跡でのそれは、ミンナントゥ村周辺。あの遠くに見えていた白い巨塔は、この周辺の仏教中心地だった。
1222年に創建されたが、金ぴかの仏像がすっと立ち、周りの壁には見事な壁画が残っていた。
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仏陀、インドやタイの美女たち、五百羅漢のようなものまでビッシリと。それはまるで壮大な曼陀羅のように見えた。
巨塔の周りは、遺跡が朽ち果て廃墟のようになっているが、それがより想像力を掻き立てる。どんな人たちが、この素晴らしかったであろう建築を作り、そこに祈りを込めていたのか。目を瞑って大地へ座ると、彼らの声を聞こえてきそうだった。
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ミャンマー最後の場所は、ビューイングタワー。最上階からの眺めに、瞳孔がひらいた。バガンには3000以上の遺跡があるとは聞いていたが、このタワーを中心に360度、仏閣仏塔で埋め尽くされていた。そして何より感動したのが、果てなく続く広大な平原だった。ここが隆盛を極めた時、住んでいた人たちはきっと天国をここに作り上げていたのだろう。目を開けると、その時代の風景がふっと見えた氣がした。
そろそろ空港へ行かないと。これからマンダレー経由で中国へ再入国。旅の第二部が始まる。
         ノムラテツヤ拝
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テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

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