トンパ文字の首都2018-01-08 Mon 17:01
![]() 麗江に来た目的のひとつ、それは12年前行けなかった場所を訪れることだった。 「文字の起源」は何処から始まったのか? それが中国のナシ族が今も使う象形文字「トンパ文字」だという説が強い。その故郷こそが麗江なのだ。 古城から1キロ北の黒龍譚景区へ。途中の水路は、小さな緑の葉で埋まり、まるで自然が描いた絵画のよう。そこに木々の影が入ると、より一層アート感が強まった。 ![]() ランの花が風に揺れ、玉龍雪山(5596m)の秀峰が、紺碧の空に浮かんだ。 ![]() ![]() 橋のたもとにトンパ文字博物館があり、毒を持つ和紙に書かれたトンパ文字を食い入るように見つめた。 文字。この魔法のお陰で、この世から「時空」が消えた。大昔誰かが思って書き留めたことが、現在、誰でも知ることが出来るのだから。 ![]() その不可思議な文字をひたすら見ていくと、突然、全身に鳥肌がたった。 大きな円の内側に小さな円が、そこには28の区切った部屋(宮)がある。 ![]() まさか。。。 キャプションを読むと、28宿星と書かれている。 中国が世界に誇る占い、その筆頭が宿曜道(すくようどう)だと僕は確信している。インド占星術、道教の天体神信仰、陰陽五行などが習合した複雑な占星術だが、平安時代に日本が生んだ天才「空海」が持ち帰ったものとしても有名だ。 文字が始まる遥か以前から陰陽五行や宿曜道は作られ、それらが口伝で後世に伝わるなかで、ようやく智慧として定着させて最初の原型が、目の前のトンパ文字なのだ。 ![]() 大昔から伝わる生きるという智慧(秘伝)が、時空を超えて繋がった瞬間。手が震え、体全体に振動が伝わり、涙で文字がぼんやりと滲んだ。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
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