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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

森の声

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「みんなで円陣を組んで、写真を撮りたい」。
参加者のひとりS子さんの希望により、フェアバンクスまでの帰り道、車を止めた。
凍った川に雪が降り積もり、大平原のように見える場所。そこへみんなで下りていった。
クフッ、クフッ、っと足元から笑っているような雪を踏む音に心地よさを覚えながら、川の中心部で円陣を組んだ。
はるちゃんにドローンを飛ばしてもらい、真上から撮影。
いち、に、さん!!!
みんなで背中から倒れる。
ふわっっと雪が舞い上がり、目の前には大きな空が浮かんだ。
こんな時、僕がして欲しいことがひとつある。
童心にかえり、一通りはしゃいだら、少しだけ口をつむんでみる。すると、キーンとした静寂音が耳に響いてくるはず。フードを取って、さらに耳を澄ませる。今度は、雪がシャラシャラとウィンドブレーカーに当たる音が立体感を持って迫ってくる。やがてそこに風音が追加され、木々の揺れる音が、ありありと感じられる。
それが森の話声。
僕たちが地球に生かさせてもらっているように、森もまた今を生きている。ただ、彼らの声は小さいので、僕たちは話すのを止めて、耳を澄ませた時にだけ、聴こえてくる。
森の時間とひとつに重なり、その美しき声を聞くひと時。
そんな体験をすると、人間は自然を、地球を、好きにならずにはいられなくなる。
アラスカ隊の皆様、あなたたち一人が欠けたら、この時間は生まれませんでした。ここまで来てくれて、一緒に過ごしてくれて、どうも有難う。
ノムラテツヤ拝
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テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

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