三たて2018-02-02 Fri 16:25
![]() 麺の中で最も好きなもの、それは今も昔も蕎麦だ。 では「蕎麦の最も美味しい食べ方は?」と聞かれたら、僕は間違いなく「三たて」と答える。 挽きたて、打ちたて、茹でたて。 蕎麦は時間が経つごとに劣化していく繊細な食べ物なため、挽いて、打って、茹でて頂くのが重要とされる。 「てっちゃん、この日は空いてないかな?」 大好きなご夫婦からのお誘いに、わーいと飛んでいった。 旦那のMさんは、地元の蕎麦教室に半年通い、腕はプロ並み。 猪苗代産の蕎麦の実を挽き、それらをウルシの大椀で打つ。 水分は湿度によって変わり、氷で代用。 ![]() 粉を練り固めたら、菊練りで伸ばしていく。 ![]() 棒でクルクルと正方形に整え、 ![]() 蕎麦包丁でリズミカルにトントンと切っていく。 ![]() ![]() 茹でるのはジャスト90秒。 ![]() 出来上がった蕎麦は、うっすらベージュがかった角の立った麺。 そこに海苔を巻いた卵焼きと一緒に頂く。 ![]() くぅ~、こんなに美味いにきまってる。一口食べた瞬間、脳内にエンドルフィンが分泌し、ボーっとする。 「Mさん、こんな美味しいお蕎麦を家で食べられたら、他の蕎麦屋さん、行けませんね」 ![]() 奥様のAさんがコクリと頷いた。 蕎麦湯も、絶品でした。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
新たなる本2018-02-02 Fri 16:21
![]() 砂漠の花園、百年に一度咲く花、デナリ国立公園、イースター島、ナミブ砂海。 今まで作ってきた、写真絵本シリーズ「たくさんのふしぎ(福音館書店)」。 子供たちに「世界は果てしなく広く、圧倒的に美しい」ことを感じてもらう本。 今まで著作物は13冊あるが、子供のための本が一番時間がかかる。どの言葉をどのように使うのか、何故その言葉を選ぶのかを一字一句注意深く選ぶのにまず時間がかかる。20名と20人の差、どこへとどこにの差、巨木と大樹の差。幼少期に何度も読み返す絵本だからこそ、慎重になる。だって、その子の日本語の根幹に関わっていくわけだから。 でも、僕がこの絵本シリーズに込めている想いはひとつ。もし自分が10歳だった時にこの絵本を読んだら、ワクワクドキドキしたか?そんな本を今まで編んできたつもりだ。 そして現在写真絵本6作目に取り掛かっている。 物語はポリネシア。北はハワイ、東はイースター島、西はュージーランド。その三角形の内側一帯の話。ある場所で衝撃の大発見をするところから物語が動きだし、ポリネシアを旅する中で、色々な謎が解けていく。そして最後に舞台は世界へ。 ![]() 「世界中で誰も気づかなかった切り口で、圧倒的な行動範囲を使って、壮大な物語を紡いでいく」 文章が大体出来てきたが、今日、読み直して泣いた。あの時、突き抜けるような喜びを思い出したのか、それとも自分が目指す本に近づいているからか、その理由ははっきりしない涙が止めどなくこぼれ落ちた。 でも、ひとつだけ分かったこと。それはこの本を10歳だっか頃の僕に読ませたら、間違いなく本に書いた最終ページの命題を「僕が必ずやってやる!」と鼻息荒く絶叫しただろうな。そしてこれから読んでくれる未来の10歳の読者たちが、ちょっとだけ羨ましい。 みんなが笑顔になるよう、写真と文章を丁寧にコラボレーションさせますね。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
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