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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

エンジ

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横須賀の名店「エンジ」さんへ。
入口には杉玉がかかり、室内からは暖かな明かりが漏れる。
いかにも大人の隠れ家風。
「野村くん、こういうお店好きでしょ」
優しい笑顔でKさんが手招きしてくれた。
「はーい、大好きでーす!」
大将は富山出身ということで、岐阜と近いため最初から盛り上がる。ここは全国から大将が美味いと思ったものを取り寄せて組み合わせる鮨。お酒は富山から特別ルートで入れているので、勝駒なんかも勿論飲める。
まずは赤貝から。ちょっと固めなのは新鮮な証拠。歯ごたえが美味に繋がると想う僕にとっては理想的な味。
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2品目は白子にジュレとカラスミの粉末をかけたもの。カラスミはもちろん自家製というだけあって、その濃厚さと上品さが絡み合う。
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3品目は鯛と黒アワビとトコブシ、そしてタコ。このタコを一口噛んだ瞬間、僕は今までのタコランキングが変わった。ぶっちぎりの一位。こんな美味しいタコ、食べたことない。話を聞くいていくと、63タコと呼ばれ、63度でゆっくりと熱を通していくという。噛めば噛むほど旨みがあふれ出る。
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焼き魚もほろほろ優しく崩れる。ひとつひとつの仕事が、極めて正確で丁寧、そして革新的だった。
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僕が蟹が好きとKさんと話したら、メニューが急遽変更されて蟹尽くし。口内に甘みが、オブラートのようにぷわーっと広がった。
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金目の握りなんて、つやつや。美味し過ぎて、頭が痛くなってきた。
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そこに、富山の銘酒たち。「これは野村さん用で」とマスと赤ペンを用意してくれた。お酒の向こうに大将を入れて、パチリ。鮨の夜は、まだまだ終わらない。
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照りのきいたアナゴも、ふっわふわ。
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そしてラストのコハダに絶叫した。僕は鮨の終わりはコハダかサバと決めているが、どちらかと言われたら間違いなくコハダ。脳にビシビシと快感物質が出て、呆然と。その顔を見て、大将が再度コハダを握ってくれた。
日本中の美味しいネタをミックスし、富山の銘酒で頂く鮨。こんなん美味しいに決まってる。でも、一番素敵なのは、大将が自分の一番良いと思う味で手渡してくれること。だから、醤油を一滴も付けることは無かった。
絶妙にして精緻。
横須賀に美味い鮨屋がある。
その名はエンジ。お鮨好きな方は是非!!! 
        ノムラテツヤ拝
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テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

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