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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

クジラツアー

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僕がどれだけ説明しても、きっと1/1000も伝わらない究極の体験。それが圧倒的な近さで見る鯨だ。大切なのはこの「圧倒的な近さ」。となると、自然保護団体などが監視するアメリカ本土やヨーロッパ本土などは、ほぼ不可能。
現在、手に届きそうなほど間近で見られるポイントは限られているが、ラストフロンティアはまだ残っている。
北極&南極。そしてパタゴニア(バルデス半島)、南アフリカ(エルマーナス)、アラスカ(グレイシャーベイ)、アイスランド(フーザビーク)の6ヶ所だ。
行けば必ず近くで見られるという保証は無いけれど、可能性は他の何処よりも高い。圧倒的な近さでこの世界最大の生き物を見ると、誰もがこの地球に生を受けさせてもらった事に涙する。特に男性よりも女性に、その想いは強く伝わる。母性で互いがより深く惹かれ合うのだろうか。
世界中で様々な鯨を見つめて来たが、やはり僕は南極とパタゴニアの鯨が好きだ。あの人懐っこいザトウクジラ。まるで久しぶりに会えた恋人に自分の雄姿を見せるように飛んだブリーチング。じーっと凝視し続ける優しく深い瞳。それはゾウの眼ととてもよく似ていた。
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夕日が沈んでいく静かな時間、呼吸音が湾内に響き渡り、静かに鏡のような海へ消えていく。今、思い返しても、ぞっとするほど美しい瞬間だった。
96,クジラの尾っぽ

これを、今年の11月に山元加津子さんと一緒に行きたいと思う。行き先はパタゴニア(チリ・アルゼンチン両国にまたがる南緯40度以南の大地の地域名)。日程は以下のような感じだ。
11月16日(金) 成田~ヒューストン~
11月17日(土) ~ブエノスアイレス~プエルトマドリン空港 クジラウォッチング
11月18日(日) 朝のクジラウォッチング 昼プエルトマドリン空港~カラファテ空港
11月19日(月) カラファテ~ペリトモレノ氷河~カラファテ
11月20日(火) カラファテ~チャルテン フィッツロイ山を遠望
11月21日(水) フィッツロイ山の麓をハイキング(ハイキングせずにボーっとホテル周辺から眺めているのも可)
11月22日(木) チャルテン~カラファテ空港~ブエノスアイレス タンゴ鑑賞
11月23日(金) ブエノスアイレス 午後観光後 空港~
11月24日(土) ~ヒューストン~
11月25日(日) ~成田
の10日間。圧倒的な動物たちと大自然に抱かれる旅となります。もちろん人間トリビアの阪根ひろちゃんも参加してくれます。
この前の「100キロ蛍ツアー」も有難いことに人数が集まり催行決定。山元加津子さんと一緒に旅出来るまたとないチャンスになりますので、もし行ってみたい、行けそうな方は早めに以下のアドレスへメール下さい。
fieldvill@gmail.com
みんなで地球を遊びきりましょう!!!
         ノムラテツヤ拝
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猿石

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自分の目で確認したいものがあった。
奈良県明日香村にある「猿石」。
吉備姫王墓内にある奇石であり、その4体には女、山王権現、法師、男と愛称が付けられている。
この石が僕の思っている世界とどのような繋がりがあるのか?はたまた、全く繋がりが無いのか?それは自身で四方八方から検証するのが一番だ。
柵の向こうにぽつりと置かれる4体。その中で特に目を引いたのが山王権現。
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立膝を付き、性器をあらわにした石像だ。前、横、そして木々の向こうから背後を見る。猿石は背中にも顔があることで知られ、権現の背後には鬼のような顔が彫られている。
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ハッキリと答えが出た。やはり百聞は一見に如かず。どれだけテレビで見ようと、写真を眺めようと目の前に立てば、石仏自身が囁いてくる。
その後、蘇我馬子の玄室のある明日香の石舞台へ。
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オフシーズンなのか、誰もいない。
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そこで見た復元図に、僕は衝撃を受けることになる。ピラミッド型の墓は、まさにメキシコのテオテワカンそっくり。
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そして見たかった酒船石は、ペルーのケンコー遺跡に酷似していた。
敬愛する阪根博が、以前こう言っていた。
「俺はペルーの考古学を今までひたすら調べてきた。最初は他の文化との差ばかりに目を奪われて、いかにインカが凄いんだ!といきがっていた。でも最近思うんだよ。どうして世界中の遺跡は、世界中の人は、ほぼ同時期に同じ思想を持ち、同じ遺跡を作っていったんだろうって」
とどのつまりは、この世はフラクタル構造で、合わせ鏡の世界。だからこそ、一人一人の命は、すべての生命の母体へ集約され、その最たるが宇宙となっていく。僕たちの中に宇宙があり、宇宙の中に僕がいる。それであれば、地球の中が、世界の中が、似ていても何も不思議じゃない。
他との差をひたすら極める道、他と同じことを極める道。きっとたどり着く先は一緒。であれば、僕は世界を歩き、地球を旅し、宇宙を見てまわりたい。そして同じことにワクワク・ドキドキしたいと思う。
明日香村は日本の魂のような地。今度は数日かけてゆっくりまわりたい。
       ノムラテツヤ拝
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