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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

わらざん

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記憶する。
それは人間が元来持っている欲求なのかもしれない。
頭の中に入れるのもよし、文字に残すのもよし。でも、文字が無かった時代は?
その名残を見たくて、那覇~石垣島へ飛んで、フェリーで竹富島へ渡った。
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陽光降り注ぐ中、喜宝院蒐集館へ。ここは、上勢頭(うえせど)館長が蒐集した八重山地方の生活品が陳列される宝箱のような場所。
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そこに、どうしてもこの目で確認したい物があった。
「藁算(わらざん)」
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稲藁が主な材料だから「藁算」と呼ばれるが、イグサ、アダン、ビロウ、ソテツ、ゲットウなどの身近な植物が使われたという。
琉球王国時代、文字の読み書きができなかった農民が、日常生活の様々な記録、記憶、伝達に使い、藁の本数や長さ、太さ、結び目の違いで、数や物を表した。
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これを、僕は日本以外で見たことがある。
中国の「結縄の攻」や、南米ペルーの「キープ」だ。
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特にキープは、阪根ひろちゃんの「天野博物館」にいくつも飾られている。見た目はとても似ているが、藁算のほうが、より原始的に見える。古代インカと沖縄の八重山に、一体どんな共通点があるのだろう?
館長から話を聞きながら、一つの真実が浮かび上がる。
キープは縄の色も含めて情報源としているが、藁算は縄そのものに意味はないというのだ。
初めてキープを見た時のひろちゃんの言葉を、僕は生涯忘れることはないだろう。
「よく、インカ文明は文字が無かったから低級な文化と言う輩いるが、俺はそうは思わない。インカは文字というアナログを使う必要がなかったんだ。キープは十進法を使っているが、俺に言わせれば0と1の組み合わせ。それって何だ?ま
さしく今のデジタルじゃないか。インカは最初からデジタル化した稀有な文明だったんだ。
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時を同じくして、日本でも中国でも、ひょっとしたらデジタル化が芽生えたのかもしれない。
人間って面白いな。どうしてこんなにも同じなんだろう。
          ノムラテツヤ拝
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テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

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