銀河の中へ2018-05-25 Fri 06:04
![]() 夜中の2時、天の川が天頂にかかり始める。 無風。雨季よりも水が浅い分、360度、星に埋まった。三脚を立てて、Yくんに撮影時のテクニックとホワイトバランスの設定値を伝えた。 「僕、今までは◯社のカメラを使ってきましたが、ソニーに変えてから写真を撮るのが楽しくなりました」 そうそう、自分もそうだったので、その気持ちが痛いほど分かった。最新鋭のカメラは、もう人間の目を超えている。だからこそ撮影方法もガラっと変わる。大切なのは、今までの基本を学び、それらを疑い、今の撮影方法を身につけること。それがカメラを撮るのがより楽しくなるということなのだと思う。 ![]() 気温はマイナス6度、湖面にはきらめく南十字星と天の川が鏡のように反射し、それが早朝の4時まで続いた。なんと2時間の鏡面張りだ。 ![]() 午前4時10分、Yくんが「電池を代えに車へ戻ります」。それからだろうか?一陣の風が吹き抜けたと思ったら、一気にさざ波がたち、星々がたちまちかき消された。 あなたの夢を叶えます。自然は彼の夢のために頑張って無風にしてくれていたのだ。 粋な計らい、見えない心配りの力に手を合わせた。 「Yくん、あなたの夢は叶いましたか?」 朝日が出るまでしばし車で休憩。イサックが入れてくれたあつあつのココアを啜り、冷えた指先を温めた。 いつのまにかYくんは寝息を立て始めた リアルな夢から空想の夢へバトンタッチ。 ドリームカムトゥルー。おめでとう。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
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