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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

柳家隊

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ボリビアから帰国後、すぐに故郷の岐阜へ向かった。
週末は自分が主催する「柳家隊」。
日本中から縁ある仲間たちが集まり、10年連続食べログ1位の名店「柳家(4.7点)」を貸し切っての極楽宴を開催するのだ。
https://tabelog.com/gifu/A2103/A210301/21000023/
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47名が岐阜の瑞浪に集結し、囲炉裏でジビエ料理に舌鼓。
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サクラマスの刺身から始まり、若鮎、
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エゾシカのフィレ、ロース、
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オナガガモと怒涛の攻め。
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お腹がパンパンに膨れ上がった頃に今度は大鍋が。
ぐぬぬ。
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そしてラストは天然ウナギ。僕のウナギ人生で最も豊潤で、旨みが凝縮された逸品に、ため息しか出ない。
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大好きな仲間たちが笑い、幸福な顔をする。お酒が入り、更に絆が深まり、それぞれのご縁が繋がっていく。
仕事の付き合いでもなく、異業種交流でもない、肩書きの無い交流。だからこそ、そのご縁は生涯の宝物となっていく。自分の周りが幸福だと、僕はこの上なく幸せです。
           ノムラテツヤ拝
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最後の夢

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「もう一つだけ、夢が残っているんですけれど」
ウユニからボリビアのラパスに帰ってきた時にYくんがポツリと呟いた。
「君のための旅なんだから、なんでも言ってみなよ」
「ラパスの夜景を撮影したいです」
むっ。それは少し難しい問題だった。
空港からすり鉢状の町ラパスへ下るときに、ミラドール(展望台)は確かにある。でも1ケ月前から大規模工事中で駐車禁止になっているのだ。新たにかかったロープウェイもあるが、それを使っても圧倒的な夜景が撮れるかは懐疑的だった。
「夢を叶える旅」。それも最後の夢だもの。大切にしてあげたいな。
ティワナク遺跡を見てから、ラパスのホテルへ。レセプションで交渉すること数分、「俺に任せておけ!」と胸を張る運転手が現れた。一点も曇りのない真っすぐした瞳。彼に賭
けてみることにした。
夕日が町から少しずつ離れる頃、ラパスの町中から一気に上がっていく。20分ほどすると左手に展望台が見えてくる。どうするんだろ?と思っていると、捨て身のUターン。そして小さなスペースに車を滑り込ませるように停車させた。
「俺はここで待っているから、好きなだけ撮影してこい!」
Yくんと三脚を立てて、山頂から撮影を開始した。
夕日がラパスの背後に聳えるイリマニ山(6438m)を染め上げ、街はホタルのように、ポツリポツリと明かりが点灯し始めた。
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ブラジルのリオデジャネイロと並び、南米屈指の都市夜景ラパスが目の前に。横を見ると、Yくんが真剣な表情で撮影していた。一枚、また一枚。
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「今が最高の時間帯だよ」
「はい」
Yくんのカメラから最後のシャッターがきれた。
「今回の旅、最高でした。本当に有難うございました。自分を変えるきっかけを幾つも作ってもらい感謝しています。野村さんに言われたように、自分のことを沢山考えてみます」
成田空港で別れるとき、Yくんはそう言い、頭を下げた。
道産子の彼に僕が言えること、それはクラーク博士の名言だ。
「青年よ、大志を抱け! 一回きりの人生だもの」
            ノムラテツヤ拝
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