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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

ゾディアック

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午後からはフォルテンデ・フリブクタ湾でゾディアック・クルーズ。ゾディアックとは、ゾディアック社が作るエンジン付きのインフレータブルボートのこと。岩礁などの擦れに強く、軍用に開発された、屈強なエンジン付きゴムボートだ。
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8人ずつ乗り込み、氷塊を見ながら、
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陸地に目をやる。緑の草地に、白い影がポツポツと。望遠レンズで覗くと、それらは皆、レインディア(トナカイ)だった。
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岸壁には、海のピエロと呼ばれるパフィン(ニシツノメドリ)の姿。
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オレンジの地衣類の脇にムラサキユキノシタが咲き乱れていた。
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トランシーバーから連絡が入る。
「今、北極キツネが雁(ガン)を襲った」。
すぐさまボートを向けると、白黒の北極キツネが、砂利の急坂を飛ぶように登っていく。冬は全身真っ白、夏は茶色になるが、今はちょうど冬毛が夏毛に生え変わっているのだろう。
超望遠レンズに代えると、キツネの口元に白いものが。雁の卵だった。
春はキツネにとって大忙しの時。鳥の巣へ出かけては、卵を狩る日が続いていく。
             ノムラテツヤ拝
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北極ツアー

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北極ツアーが始まった。
船へ乗船すると、見たことがある顔が。
ツアーリーダーのウディと、バイオロジストのアニーだ。5年前、南極を訪れた時のエクスペディションチームで会って以来の再会だ。
船室へ通され、すぐにウェルカムパーティ。
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今回は総勢120名。年配の方が目立ち、たぶん僕は最年少。
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夕食はエクスペディションチームの一人、ベラの話を聞きながら。6月~8月は北極ツアー、12月~3月は南極ツアー、その間は故郷のカナダで
アウトドアのガイドを主にしているという。そんな生き方に共感する部分が多かった。
翌朝は快晴。リリーフック氷河と尖峰の絶景が眼前に。
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時折、雷のような音をたてて、氷河の崩落していった。
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北極を訪れるには、守らなければいけない決まりがある。
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それは「人間は闖入者」だということ。つまり、極北の地を見させてもらうという距離感だ。
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ふと視線を移すと、ハシブトウミガラスが、氷上からこちらを見つめていた。
    ノムラテツヤ拝
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