セイウチの島2018-06-29 Fri 18:10
![]() 北極と南極の違い、それは動物相の希薄さだと思う。 南極はあそこに行けばペンギンが見られる、アザラシが寝ていると大体の予想がつくが、北極は動物自体の密度が薄い。何も会えない日が続くなんてのはザラだ。 だからこそ、エクスペディションチームの力が試される。それもリーダーの経験値と先見性が。 セイウチだってそう。 あそこの湾に行けば必ず見られるというものではなく、シロクマ同様に、流氷と共に移動していく。春になると、その氷は一気に溶けて北上したりするから、潮の流れ、気温、風の向きを総動員して想像することになる。 それらが、ピタリと当たった日、僕は100頭ほどのセイウチの群れに囲まれることになる。 海が鏡のように凪ぎ、氷塊が入って来る。その上で休息するセイウチたち。 ![]() 彼らは2~3日眠ることもザラで、いつも起きると「ここは何処だ?」とキョロキョロ頭を動かしている。 ひと際大きな雄の前を一群が通り過ぎていく。 ![]() 頭が上がったり、下がったり、まるでモグラ叩きのよう。 会いたかったヒゲアザラシも登場。 ![]() オゥッ、オゥッ、オウッ。北極のしじまを破る、セイウチたちの協奏曲に酔いしれた。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
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