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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

世界最高の夜

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ウユニ塩湖には塩のホテルが3つある。
そのすべてに泊まったことがあるが、今、僕が気に入っているのが最も新しいクリスタル・サマーニャ・ホテル。部屋の壁はもちろん、机も椅子も、ベッドまですべてが塩で出来ている。
他の2つのホテルとの違いは、食事の美味さ。よくこんな場所でここまでの料理を作るな、といつも感心させられる。
現在、塩のホテルは1年前からの予約でも、なかなか取ることが出来ない。中でも、雨季となる12月下旬~4月上旬にかけては、鏡張り好きの日本人が押し寄せるため更に混み合う。この時期のウユニ塩湖の公用語は、スペイン語でも英語でもない、日本語だ(笑)。
今まで15回ウユニ塩湖を旅しながら、沢山の現地ガイドと会ってきた。それぞれのプロフェッショナルから、面白い話、笑える話、現地に伝わる物語を聞いたので、今、それらをまとめたウユニ塩湖の新書を作成中だ。
さて、沢山の方から同じ質問を受ける。
「雨季の鏡面張りを見るため、最高の時期はいつですか?」
今年は10年に一度の大雨が降ったため、乾季でも鏡面張りが見られるという僥倖に会えたが、それは奇跡に近い。通常は12月下旬くらいに少し水が張り、4月上旬には最後の水が引いていく。
だから11月~12月上旬、4月下旬~ゴールデンウィークに行く人たちは鏡面張りが見られない可能性が極めて高くなる。では12月下旬~4月上旬にかけてで絞ると、口を揃えて「鏡面張りの星空」が見たいという。これが行けば見えるというものでもなく、条件が積み重なることで「奇跡の光景」が現れるのだ。
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まず月の光が弱いこと。風が無いこと。星の位置が適切な時間帯に訪れること。それらを考慮し、皆、新月を目指す。でも、不思議なことに、ここ10年間の新月の天候を調べてみると、曇天なことが極めて多く風も強い。現地ガイドも同意見で、少しずらした方が晴れる確率がより高くなるという。
ガイドの教えを踏まえて、この3年間ウユニ塩湖の雨季ツアーを開催してきたが、見事に星空の鏡面張りが現れてくれた。そして朝日、星空、天の川を重ねる至高の日は、1年でたった2日しかないことに気づかされた。
数カ月前から宿にお願いしていたが、ようやくその2日間に10部屋ブロックすること出来た。
折角ウユニ塩湖へ行くなら、一年で最も晴天率が高く、朝日、夕日、星空、天の川、それらが完璧に重なった時間帯に旅をしませんか?
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期日は来年2019年の4月4日(木)~14日(日)。
もう10名以上が名乗りを上げられていますが、定員はマックスで20名。世界最高の夜を、一緒に圧巻の世界を体感しましょう。興味のある方は、メッセンジャー、または僕の方へメールして下さい。
fieldvill@gmail.com
旅の詳細をお送りします。
           ノムラテツヤ拝
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いのちのひかり

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トリック写真を撮って、影遊びも終了。今日の結びは、やっぱり夕日だ。
徐々に太陽は西へ傾き、やがて地平線へ。
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これはもしや。「今日は出ますか?」
「俺がいるんだから、出るだろうな。出ます、出します、出させます!」
きたぁ、阪根ひろちゃんの名言だ。塩の大地はオレンジに染まり、やがて太陽が消えようとするその一瞬。
「でたぁぁぁぁぁ~」
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今日も最後の欠片が緑色に光り輝いた。
「グリーンフラッシュ」
人生で一度でも見ると、生涯の幸せを約束される奇跡の光だ。
みんなで、喜びあっていると、今度はコマンダー小川さんが指をさす。
「あれって」
ぽっかり浮かんだ雲はどんどん姿形を変え、やがてUFO型に。さすが、前世が宇宙船の船長。小川さんは、あんな光の宇宙船でこの美しき地球にやって来たのかしら?
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夜になると、天の川が夜空に橋を架けた。天の川、ミルキーウェイ、サンティアゴへの道。世界中、色々な呼び名はあるが、想いは一緒。夜空を輝かせる「聖なる路」だ。
今年は3回ウユニ塩湖へ寄せてもらった。どの回も甲乙つけがたったけれど、広大な白き塩湖に身を置き、自分自身を見つめる場所としてここほど適した場所は無いのかもしれない。
圧倒的な大自然を前に、人は「地球に生かさせてもらっている」ことに感謝し、魂を大きく揺さぶられる。
           ノムラテツヤ拝
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