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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

奇跡の花園

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一昨日も昨日も花園を見た。でも、全然満足できなかった。
理由は明白だ。本当の「美」にまだ出逢えてなかったから。
一年にたった一日だけ、花たちはピークを迎える。その時だけ花の周りに透明なセロハンが張られたような照りが現れ、太陽光に当たると、眩しくて目の奥に痛みが走るほど。僕は以前、そんな花園に数時間ほど滞在し、起き上がろうとしたらフラフラと酩酊したような感じに。生まれて初めての「花酔い」という現象だった。
新たな友人から情報が入ったので、朝からKという山を目指した。車の中はあっという間に砂塵だらけ。でも、1時間かけて標高1000mまで上がった時に、一気に天上風景が広がった。
まばゆいひかり。間違いない、ピークの花園だった。
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車を降りて撮影すると、天使のような雲の下で、花々はキランキランと煌めいた。僕は嬉しくなって、花園を絶叫しながら奥へ進むと、今度はナマクワランドデイジーの花園が。持ってきた秘密兵器で、舐めるように動画を撮影した。
そして、原野を抜ける一本道の左側に、白とオレンジの花が密集するのが見えてきた。それらを空から見た瞬間、僕の全身に鳥肌がたった。
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白い花々が、宇宙人ETのような輪郭をかたどり、心臓部分に橙色のデイジーが。12年間通っているが、こんな花園を今まで一度も見たことがない。
「通い続けることで、見える世界がある」
僕は、突き抜けるような感動と共に、何度も同じ言葉を反芻した。
            ノムラテツヤ拝
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テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

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