ピノノワール2018-10-07 Sun 17:57
![]() 大好きな男性社長2名を大人の遠足へ連れ出した。 Aさんを富士で、もう一人のKさんを塩山駅で迎えた。 行き先は、キスヴィンワイナリー。 そう、以前に書かせてもらった、天才醸造家のまゆちゃんが指揮を執るワイナリーだ。 http://fieldvill.blog115.fc2.com/blog-date-20180516.html まず連れていってもらったのが秘蔵の蔵。そこで、どんなオーク樽を使うのか?ワインをわざと垂らす技などを教えてもらい、皆でふむふむと頷く。 キスヴィンを一躍世界に知らしめた「ピノノワール」樽から、匂いを体験。華やかなピノノワールではなく、ブドウの甘みを纏った香り。 ![]() 「ここから更に発酵させることで、あのピノが出来上がります。私たちプロは、この香りの状態で、今年は最高に良いものが出来上がることが分かります」 いいねぇ、相変わらず強気のまゆちゃん。 ![]() ワインでもっとも大切とされるテロワール(土地)。でも彼女は言う。 「どれだけ優れたテロワールも、人の手が、努力と改善という手が入れられて、今がある。だから私がいる限り、このテロワールが世界一になることも十分に可能です」 蔵を見せてもらった後は、畑に。 実はキスヴィンワインは、天才がもうひとりいる。 ブドウ農家3代目、社長の荻原康弘さん。彼が、ナパで働いていたまゆちゃんを口説き落とし、今があるのだ。 畑を一目見て驚いた。ブドウの下にはオオバコなどの草が生えている。 ![]() 「日本の湿度の高い大地を、草によってコントロールしている」 まゆちゃんの話を、A社長は感心しながら、K社長は涙ぐんでいる。 僕は、前に話を聞いて、見たかったものがあった。 「てつやさん、ピノノワールの畑って見たことありますか?」 「あるけれど、畑しかない」 「ブドウの中で最も美しいのがピノなんです」 収穫前のピノノワールは、まるで宝石だった。 ![]() 深みのあるディープパープル。それらをひとつひとつ観察していると、なんだか変な気分になってくる。まるで女性のヌードを見て、なまめかしい気分になるような。 ![]() そう、エロイのだ。 ブドウの容姿なのか、色なのか、香りなのか・・・ それをまゆちゃんに伝えると、さすがの一言。 ![]() 「手塩にかけて作っているものが、エロくなかったら面白くないでしょ!」 ごもっとも。 そうか、これが世界一のピノノワールなのかと感動させてもらった。 足元を見ると、落ちてしまったピノが。やがて土に還っていくその朽ち方までもが美しかった。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
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