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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

シマフクロウ

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知床に深い闇が押し寄せてくる。
空には星がひとつ、またひとつと増えていく。
「ホーウ」、「ホーウ」。
低い声が、森のしじまを破り、突然川べりに羽音が響いた。
シマフクロウ。アイヌ語でコタン・コロ・カムイ、村を守る神の意だ。
ジッと川面を見つめてから、まるで夜風のように俊敏に飛び込んだ。2mの翼が広がる。足には、銀色のヤマメがピチピチと踊った。その瞬間にシャッターを押し込むと、無音シャッターなのにも関わらず、シマフクロウはこっちを凝視した。
黄色い瞳に吸い込まれそうになる。世界屈指の大きさを誇り、体長は70センチほど。大人がちょうどしゃがんだくらいの大きさだ。
知床は日本一のシマフクロウの生息地。70羽ほどが生息し、一つの川に、一つのつがいが住んでいるという。
昔から憧れたフクロウの神「シマフクロウ」。
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ヤマメとオショロコマの2匹を食べると、
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音なく闇の中へ消えていった。
         ノムラテツヤ拝
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テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

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