羅臼のクジラ2018-11-07 Wed 16:53
![]() 今日は羅臼の海へ。名物船長が、お目当ての大型動物を探すが、一向に見当たらない。 水中マイクを入れて、音を聞く。そう、探しているのはクジラ。半径4キロ以内であれば、クジラのクリック音をマイクで拾えるのだ。音を出している時はクジラが潜っている時。 「パチッ、パチッ、パチッ」 この音は、間違いない。マッコウクジラだ。 「どこに出てくるか分からないけれど、待ちます」 まさかのクジラの出待ち。アラスカ、南アフリカ、ハワイ、パタゴニア、アイスランド、ニュージーランドなど、今までホエールウォッチングを20回以上体験しているが初めての出待ち。さすが、日本と唸らずにはいられなかった。 「マッコウクジラは通常40分くらい潜ってから浮上します」。 船長のアナウンスが続く。今現在、どれだけ潜っているのかは、誰も分からない。10分、20分と、輝く海面を見つめながら待つ。30分たったとき、クリック音が消えた。上がってくる。 何処だ? ここはロシアと中国の境界線がある。もしそちら側に現れたら、もうクジラを追うことは出来ない。 「あそこだ!」 すぐ近く、知床側だ。船はスロットルを全開にし、浮き上がってきたクジラを追った。体長15mの大型マッコウクジラが、太陽の光を受けて体を光らせた。浮上しているのは、約7分。吸気口が一つしかないので、飛沫が斜めに上がるのもマッコウの特徴だ。 深呼吸を何度か繰り返し、さぁ、潜水の準備。1度、2度と勢いをつけて、3度目に巨大な尾を高く持ち上げる。 ![]() 「テイルアップ」 海水がまるで滝のように流れ落ち、一瞬時が止まる。 ![]() そしてゾッとするくらい静かに尾っぽが沈んでいった。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
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