七色の教会2018-12-27 Thu 15:28
![]() 堂崎天主堂の後は、貝津教会へ。 福江から最も遠い場所にあるので、観光客はほぼ訪れないが、この教会は五島列島で随一の美しさを誇るという。 ![]() 潜伏キリシタンたちの十字が立てられる墓地を横に、室内へ入ると、まばゆい光が差し込んでいた。 ![]() 赤、黄、橙、青、赤茶、山吹、そして水色で作られた七色のステンドグラス。 ![]() 椅子に腰かけ、その光を全身で浴びてみる。 七色に込められた思い。それはきっと個性。生けとし生きるものはすべて色を持っている。それらが出会うことで、重なることで、色は少しずつ混ざり、さらに独自の色を放つようになる。輝く色、鈍い色、それらがどんな色になろうとも、それがベスト。容姿も、性格も、信仰も、みな同じこと。 「生まれてきたあなたが、まるごと素晴らしい」のだとステンドガラスは語っていた。 静かに、そして雄弁に。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
堂崎天主堂2018-12-27 Thu 15:26
![]() 福江から向かったのは、堂崎天主堂。 江戸時代のキリスト教禁教令廃止以降、五島列島で最初に建てられた聖堂であり、潜伏キリシタンの歴史や生活が垣間見られる場所だ。 ![]() 入口では、五島出身の二十六聖人の一人、聖ヨハネ五島が十字架にかけられる銅像があり、胸に熱いものがたぎる。 ![]() 彼の聖遺骨も、ここ堂島天主堂に収められているのだ。 室内は白を基調とした作りで、木々の香りが充満していた。 ![]() 五島の歴史を振り返る博物館になっていて、生まれて初めて本物の踏み絵やキリスト誕生の秘像などを間近で見せてもらった。 ![]() 宗教は自由だ。というかそうあって欲しい。自分の信仰したいものを信仰出来る幸せ。それを誰かが抑圧するなんて、征服する側(強者)の弱味だと思う。 小さな祠には観音様が小さな子供を抱いている。でもその顔をじっと見つめると、観音がマリア様、子供がイエス・キリストになっているのだ。 ![]() 潜伏しながら、仏教の中に、自分の信仰するキリスト教を観る。心を静めて、その祠と自身を合わせていく。あまりに深い悲しみを纏っているのかなと想像していたら、そこには清々しい氣だけが流れていた。 「私たちは、自身の信じる道を歩いた。その時に与えられた苦しみは、もう無い。許すことこそ、愛することこそが、輝く未来を作り上げるのだから。なぁ、そうだろ?」 脳内に言葉がすっと落ちてきて、僕は一瞬で目の前が滲んだ。そう、どんなことが起ころうと、自分の心に嘘なくまっすぐ進めばいい。その想念がこの世に残り、より良き未来が象(かたど)られていく。 その気持ちを知れただけで、ここにやって来た甲斐があった。やはり自分の五感で感じないと、分からないものが確かにある。 あまりに感動したからかな? お腹が減って来た。 ![]() さぁ、五島の鮨屋で新鮮な魚とサバ寿司を頂こう。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
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