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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

神の岩

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ネイティブインディアンが人類発祥の地と崇めた場所、それがボイントン・キャニオン。
ここに、巨石の神が鎮座すると言われて出かけた。駐車場に車を止めると、キランキランの太陽が出迎えてくれる。森へ続く山道を登っていくと、雪を抱いた木々の向こうから、大きな鷲が弧を描いて飛んでいく。途中でミッキーマウス型のサボテンを撮影しながら登ると、突然視界が開けた。
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カチーナ・ロック。
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カチーナとは、ネイティブインディアンの言葉で神を意味する。足元は徐々に赤い岩が覆い始め、神の岩へ最後の急斜面を駆け上がった。
噂通り、ひと際大きな氣が巻いている。僕は簡単に挨拶をすませて、両手で岩を触らせてもらった。体にズンとした衝撃が走り、岩の中にズブズブと手が引き込まれていく。怖いという感じではなく、あまりに優しく細やかな岩の愛に、僕は溶けそうになった。
何かに傷ついて、思い悩んでここにやって来た人は、この神の岩で圧倒的な安心感を与えられることだろう。そして毎年セドナへ詣でる人も出てくるのだろう。古代から現代まで人々が崇める理由が、よく分かった。では、この竜のように巻いている氣の正体は一体なんだろう?
周辺を歩いてみると、面白い大地の作りになっていた。カチーナから30m離れたところに、もうひとつ大きな赤岩がある。現地ではウォーリアー(戦士)と呼ばれているが、カチーナとは逆巻きでエネルギーが巡っている。
右回りと左回り、その2つの氣がぶつかる位置こそが、カチーナからウォーリアー方面へ20mほど行った地点。ここに立つと、自分の体が宙へ持ち上がるような感覚を受ける。もし、現地のヒーラーが、悩んだ人たちをこの場所に立たせ、何か呟いたとしたら、その人は完全にこの地に惹きつけられるだろう。
アセンション、次元が変わる、もうすぐ世界が終わる。スピリチュアル(精神系)で使われるこの言葉は、古今東西で言われてきた。それらが間違っているとは決して言わない。現に「氣」は量子力学で物理的に説明できるところまで来ているのだから。
でも、いつの時代も、大切なものは同じなのだと思う。自分の体と心の平穏、それを作ってくれる周りの人たち。だからこそ、ご機嫌を自身でとって周りの幸せを想い、幸福な周りから平穏な自分が作られていく。
            ノムラテツヤ拝
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全豪オープン

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魂の震える試合だった。
大坂なおみ(日本)対ペトラ・クビトバ(チェコ)だ。
1セット目は、二人の良いところを存分に出し切り、どちらもブレークさせず。6-6から最終ゲームで、苦しめらていたクビトバのバック側サーブをリターンに成功。そこから一気に1セット目を奪った。
2セット目は完全に大坂なおみペース。相手の得意なところを、ひとつひとつ我慢強く潰し、5-3でリード。9ゲーム目も40-0。誰も目にも大坂の優勝すると確信した瞬間、大坂の顔からふっと集中力が消えた。
あと1ポイントで全豪オープン優勝。そのプレッシャーなのか、信じられないことが起こる。クビトバは冷静に諦めず返し続けると、大坂のミスが続き40-40のジュースとなり、9ゲーム目を取られてしまう。大坂も、自身が許せなかったのだろう。時折、溢れる涙を腕でぬぐい、緊張も集中も切れてしまう。10、11ゲームもダブルフォルトからリズムを崩し連取され、6-5で2セット目をひっくり返された。
甲子園に魔物がいるように、グランドスラムにも魔物がいるのを、全世界の人が目の当たりにしたことだろう。
3セットに入る前に、大坂がトイレ休憩。この間で、少しでも落ち着けると良いけれど。切れた集中力をまた繋げるのかが勝負の分かれ目だった。
立ち上がりは、まだバランスが悪かったが、相手のサービスをブレークして1-1。耐えて忍んで、自身の気をまた繋ぎ始めた。ゲームとゲームの間に、遥か遠くを、焦点をずらして見ている。誰かがきっと教えたのだろうな。宙を見つめて、心を外へ飛ばして自分を俯瞰するのだ。目を開けると、そこには静かな凄みが生まれていた。対峙している相手は、きっとビリビリしたものを感じたことだろう。
2セット目での失敗を繰り返すまいと、また一皮を剥けた感じ。口をへの字に結び、まるで達磨大師を連想させる。難しいショットの連続させ、角度とスピードを変えてエースを連発。困難な方を選び、難しいことをいとも簡単に決めてみせる。戻ってきた。5-4まで死闘を繰り広げると、突然大坂の目がギラギラと光り始めた。
雨がロッド・レーバー・アリーナのセンターコートへ落ちてくる。祝福の聖なる雨。ラストのゲームは、エースにつぐエース。40-15のチャンピオンシップポイントから、一気に決めて、うずくまった。
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優勝会見もやっぱり大坂らしい。
「みなさん、こんにちわ。人前で話すのは苦手なので、何とか乗り切りたいと思います。ペトラ、本当におめでとうございます。あなたと対戦したいとずっと思っていました。グランドスラムの決勝であなたと戦えたことを本当に光栄に思います。そして、ごめんなさい。ファンの皆さま、来て下さって有難う。とっても暑いので」
と、なぜか優勝トロフィーを台へ戻し、
「ずっと暑くても皆様見に来てくれて、本当に感謝しています。そしてトーナメントディレクター、スタッフの皆様にも感謝します。そして私のチーム、本当にあなたたちがいなければ、この2週間乗り切れませんでした。チームとして感謝しています。ちゃんとメモを読んだのですが、何を言うのかを忘れてしまいました。みなさん、有難う」
周りに感謝を伝える、何ともほんわかした優勝スピーチ。
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大坂なおみさん、全豪オープン優勝おめでとうございます。そして世界ランク一位の景色をぜひ僕たちに教えて下さいね。
        ノムラテツヤ拝
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雪のセドナ

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アメリカ旅最終地は、スピ系の聖地「セドナ」だ。
早朝、エアポートメサからセドナの全貌を撮影する。空は藍色から少しずつ色を取り戻し、街灯はひとつずつ消えていく。ピンクに染まり始めると、雪をまとったセドナの輪郭がはっきりしてくる。
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初光が、目の前の赤い岩山に当たると、まるで世界7位の高峰ダウラギリのような剱の山が天を突いた。30分ほどかけて麓まで光は降り、白、青、赤の世界が幕を閉じた。
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ここセドナを訪れた多くの人が、惚れて戻ってくるという。その秘密は一体どこにあるのか、全身で感じてこよう。
              ノムラテツヤ拝
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重版決定!

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やったー!!!
嬉しい知らせが届いた。
8年前に作らせてもらったフォトエッセイ「パタゴニアを行く(中公新書)」が初版数万部を売り切り、重版が決定した。
思い出深い本なので、版を重ねられる幸せに感謝しかない。
もしまだ読まれていない方は、是非、手にとって頂けると嬉しいです。
https://amzn.to/2FPcYhl
概要)
パタゴニアは、南米大陸の南緯40年以南、アンデス山脈が南氷洋に沈むホーン岬までを含む広大な地だ。豊かな森と輝く湖水が美しい北部、天を突き破らんばかりの奇峰がそびえ、蒼き氷河に彩られる南部、そして一年中強風が吹き荒れる地の果てフエゴ島…。変化に富む自然に魅せられて移住した写真家が、鋭鋒パイネやフィッツロイ、バルデス半島のクジラ、四季の花や味覚、そして人々の素朴な暮らしを余すところなく紹介する。
          ノムラテツヤ拝
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撮影会

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ソニー主催の風景撮影講座の募集が始まりました。
3月23日(土)の一日完結型。
舞台は鎌倉、芽吹きの季節、お寺で竹林や苔むした庭園を散策後、登山道沿いの遺跡などにも寄ります。
3月下旬ですから、桜のちらほら咲き始めているでしょう。
詳しい情報を以下
https://sforce.co/2T6dzhW
ご縁があれば、ぜひご参加下さい。一緒に撮影を楽しみましょう。
           ノムラテツヤ拝
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