モニュメントバレー2019-01-15 Tue 17:01
![]() さぁ、目指すは西部劇の舞台へ。いくつもの名画で撮影地として使われた、モニュメントバレーだ。 西日に輝く頃、絶景が目の前に。すぐさま、ループロードに入り、間近で見上げた。駅馬車で有名なジョン・フォード監督の展望台からは、一本の細長い岩が。ジッと見つめていると、自然がそっと語りかけてきた。 ![]() 山々の頂きがほぼ同じ高さなのは、昔、ここが一枚岩のテーブルマウンテンだったことを意味する。それらが雨や風の力で浸食され、削られ、目の前の一本の塔になったというわけだ。あと数百年、数千年もすれば、いつかこの塔は倒れて大地に還る。 ![]() 風景は止まっているように見えて、実はひと時も止まることなく動き続けている。「自然を観る」とは、過去、現在、未来に想いを馳せて想像の羽を伸ばすこと。モニュメントバレーは、年月を重ねたものだけが持つ重厚さを漂わせていた。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
人生の道2019-01-15 Tue 09:31
![]() 「好きな時に、好きな場所に、好きなだけ」 これが幼少の頃からずっと想ってきた、なりたい大人の姿だった。 野村家の家訓で10歳から一人旅に出させられ、18歳までに47都道府県全てに足を踏み入れた。大学生になると、自然と視線は世界へ向いた。「男はやっぱアメリカだろ!」と訳の分からぬ確信と共に、アメリカ一周。20歳の時にアラスカで写真の師となる星野道夫氏と出逢い、恋に落ちた。 写真家の道を歩むと決めても、どれだけアラスカにいたいと願っても、やはり続かないのがお金。家庭教師、競輪場の警備員、ラボの写真屋さんとバイトをしながらコツコツお金を貯めて、また旅ですべて放出。帰国してからは写真の現像代すら無かった。 どうすれば、好きな時に、好きな場所に、好きなだけいられる人生になれるのか? それには、時間もお金も体力も十分になければならないのだ。時間と体力は自身の努力で管理するもの、ではお金はどうだろう? 自分がいくらシャカリキに働いたところで、たかだか知れている。そんな時に、僕はパタゴニアの最南端でヤーガン族のおばあちゃんと出逢った。 「嫌いな人っていますか?」 「貯める人よ」 「何を?」 「何でも。食料を貯める人、愛情、勇気、お金、自分のためだけに貯める人を私は軽蔑する」 「なぜ? お金って貯めなきゃ貯まらないでしょ? 愛情だって、貯めなければ寂しくなるでしょ?」 「違う。血が体内を絶えず流れるように、すべてのものは止めちゃいけない。愛情もお金ももらったらどんどん外へ流す。絶えず流せば、より大きなものがまた別のところから流れこんでくる。地球が回るように、すべてのものは流転しているのよ」 この出逢いが、あの時の僕を間違いなく救ったのだと思う。 お金は稼ぐものではなく、流れてくるもの。つまりお金を流してあげたいと思う人を目指せば良いのだと知った。 それを簡単に言葉で表すのなら、お金を稼ぐことを目的にするのではなく、人の繋がりや信用を大切にする生き方にシフトする。目の前に現れてくれた一期一会の相手を、出来る限り大切にする。人の噂話や悪口を決して言わない。もし言いたいなら本人に直接伝える。周りが幸せになるために自分が何をすれば良いのかを常に自問自答すること。 僕たちはこの世を一人だけで生きていくことは出来ない。だったら周りにいてくれる人たちが世界で一番幸せでいて欲しい。44歳になった今、それらの道は、すべて原点に繋がっていることに気付かされる。 「好きな時に、好きな場所に、好きなだけ」 そして最近は、人生の先輩方から、「てっちゃん、もう40代になったんだから、自分の本当に好きなことを、より迫力を持って、スピードを上げて取り組みなさい」と言われている。 何もしなければ、何も生まれない。今と同じ場所にい続けるなんて器用なことも出来ない。だったら、どんどん時代の波に乗って僕は進んでいきたい。 写真で世界一を獲り、南アフリカのワイナリーのオーナーになる。昔からの夢だった飛行機のパイロットの免許を取る。今126ケ国目だから、残り67ケ国を訪れ、世界193ケ国すべてに足を踏み入れる。そして大好きな場所で、世界中の仲間達と一緒に笑い合える場と時間を創り上げる。 人生とは不思議なもの。見方を変えるだけで、結果が180度変わっていく。そのキーとなるのが、「周りの幸せを想うこと」、そして「自身のご機嫌を自分でとること」に尽きるような氣がする。 ノムラテツヤ拝 ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
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