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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

聖地巡礼

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今日は、聖地巡礼だ。
世の中に数多くいる星野道夫ファン。でも、何故か我らのツアー22名中、熱狂的なファンは4名で、他は知らないという。
悲しい。あれほどの透明な写真と名文を残した偉大なる写真家を知らないなんて。もしファンであれば垂涎の地、それが星野さんの母校のアラスカ大学だ。構内からはアラスカ山脈のデナリ山も遠望でき、クロカンで登校する生徒の姿もちらほら。博物館には、星野さんの写真が、いたる所に飾られていた。
日本人として国内で愛される写真家は何人もいるが、自分のフィールドのアラスカで日本以上に愛される写真家は稀有。それが星野道夫という人の真骨頂だった。
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体長3mのコディアックベアが入口でお出迎え、
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そこからひとつひとつアラスカの歴史と動植物のエピソードを混ぜながら皆に伝えていく。
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あっという間に1時間がたち、あともう1時間は自由時間。外へ出て、トーテムポールを見上げる。
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一番てっぺんは、この世の創造主「ワタリガラス」が鎮座した。
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さっきまで昼だと思っていたら、もう太陽は地平線へ近づいていく。
「てっちゃん、私、寒いところ嫌いって言い続けてきたけれど、この旅から大好きになった。だって寒いからこそ美しい光景が生まれるのよね」
樹氷の雪が、まるで、ほろ酔いのほっぺのように薄ピンク色に染まっている。空気は凛とし、宙からダイアモンドダストが降ってくる。
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アメリカの格言にこうある。
「若い時にアラスカを旅してはならない。地上で最も美しい場所だから、年老いてから行くように!」
僕が最初にアラスカへ足を踏み入れたのは19歳の時。だから胸を張って言おう。
「アラスカは若い時に旅しろ。そして本物の『美』をたっぷりと吸収すること。アラスカでの1日は、日本の1年分成長できるのだから」。
         ノムラテツヤ拝
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テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

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