雪さんぽ2019-02-06 Wed 17:16
![]() クフッ クフッ 足元から雪が鳴く。 あまりに水分を含んでいない雪は、踏むと笑うような音がする。鳴き砂ならぬ、鳴き雪だ。雪を固めようとしても、サラサラと手のひらから落ちていく。 チェナ温泉で皆、犬ぞり、マウンテンフライト、クロスカントリーなどのアクティビティを楽しんだ後、時間のある人たちは、僕と一緒に山で遊ぶことに。大きな岩風呂の脇から山側へ入り、そこをグングンと登っていく。白樺の純白で美しいか細さ、トウヒの凛としたたたずまい、雪の笑う感触、山々を染める屏風のような夕焼け、そしてこの密度の濃い冷気。すべてがアラスカだった。 旅を終えた後、ふとした拍子に思い出すのは、こんなこと。それが心を幸せにしていく種となっていく。 「てっちゃん、そろそろ帰ろうよ~」 最後尾のひろちゃんの顎が上がってきたところで、展望台に到着。 ![]() 皆で、大の字になって寝る。大きな空。まるで吸われそうになるほど、透明感のある青色だ。 ![]() 啄木の短歌を思い出す。 「不来方の お城の草に 寝ころびて 空に吸われし 十五の心」 僕たちだったら、 「アラスカの 新雪の中 寝ころびて 空に吸われし 仲間の心」かな。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
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