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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

化石の森

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古代、土砂に埋もれた樹木が、長い年月をかけてケイ酸(ケイ素、酸素、水素との化合物)を含有した地下水が入り込むことで、樹木が原型を変えずにシリカ(二酸化ケイ素)に変化したもの。それを「珪化木(けいかぼく)」、または「木化石(もっかせき)」と呼ぶ。
中部パタゴニアには、こんなシリカ化した樹木が沢山転がっている。ひとつひとつ注意深く観察すると、年輪まで完璧に残っていた。
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地球の壮大な営みが地層や化石から分かると、突然、目の前の風景に連続性が生まれる。今、自分のいる場所が、過去、見知らぬ誰かが立っていた。この巨木の洞に同じように誰かが入って遊んでいたかもしれないのだ。
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皆で地球創生期から続く歴史、そして地球が作り上げるの壮大なアートに驚嘆した。
帰り道、車を走らせていると、運転手のフェデリコが車を急停止させ、指をさした。そこには、モソモソと動く動物が。すぐさま降りて、走って挟み撃ちにすると、それは巨大なアルマジロ。
「珍しいペルードという種類だ」
う~ん、どっちに行こうかな・・・と、迷う姿に、愛おしさ全開。僕は座って、彼がこちらへ来るのを待った。頑丈な甲羅、毛深い体躯、そしてつぶらな瞳。完璧な可愛さがそこかしこに漂った。
                  ノムラテツヤ拝
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テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

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