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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

元乃隅稲成神社

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SNSによって、瞬く間に有名観光地に成り上がった元乃隅稲成神社。
海へ続く赤鳥居の一本道が、ここ山口県長門市にあったとは。クネクネの山道を上り、何度か峠を越すと、僕は目の前の光景に目を疑った。こんなド田舎に、4台の大型観光バスが並んでいる。更に近づいてみると、3段の立派な駐車場に、地上係員までいた。お金が落ちることで、整備が出来、更にお客さんを呼ぶ。観光とは光を観ること。まさにこの世界でも例の無い光を、中国人、タイ人、韓国人が大挙して押し寄せていた。
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海へ続く鳥居の先には、ご神体というべき立派な巨石が。ここから海の神を招き、稲荷様の元へ運んでいたのだ。現場に来て、その在り方が初めて分かった。
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それにしても異国の方々は、稲荷の赤鳥居が好きだなぁ。階段を息を切らして登る娘に、背後からお父さんが声をかける。
「そんな風に登ると、パンツが見えるぞ」
「今の私に、隠す余裕なんてないからっ」
可愛らしい家族のやり取りに、クスっと笑ってしまった。
              ノムラテツヤ拝
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生徒さんの作品

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2年前から始まったソニー主催の「αアカデミー」。
プロの写真家と共に撮影を楽しむ会。来月5月12日の「箱根仙石原撮影会」で無事に第10回目を迎えるが、
http://bit.ly/2Ldl9Yp
最近の生徒さんたちの上達ぶりが凄まじい。フォトコンテストに入選したり、他媒体に採用されたり。写真撮影は料理と似ている。AとBを合わせ、Cを引くことで美味しい料理Dが出来上がる。それらに秘伝のレシピがあるように、写真にもやっぱり科学的な撮影法がある。
特に一眼レフカメラから、ミラーレスカメラに移行する時に、撮影の方法がガラッと変わった。今までのままで撮影した人はそれで良い。でも僕はミラーレスの新たな撮影法のお陰で、時間と心に余裕が生まれ、失敗が一切なくなった。撮影時間は24時間いつでも可能で、シャッタースピード2秒までは手持ちでブレない撮影法も確立した。
αアカデミーを催行する中で、プロの僕らがアマチュアの生徒を教えるというのは、とてもおこがましい考えだと思う。僕の方が少しだけ早く、皆様よりも写真という世界に入り、そこに没頭してきただけ。だからこそ、自分の持っている技術や視点を出来る限り生徒と共有したいと思ってきた。
他のプロの方々からは、「そこまで教えたら、勿体ないだろ」と言われるが、そんなことは無い。自分の持っている技や術の全てを隠さずに渡した者にだけ、新たな力が入ってくると確信している。この世は因果応報。だったら、僕は先輩方から貰ったものを、迫力を持って、ご縁のある方々に伝えていきたいと願う。
アカデミーの皆さんでFBのグループを作っているが、今日、皆様から送られてきた写真に心を揺さぶられた。
関さんの足利フラワーパークの藤棚の太陽は、光芒の角度をちゃんと考え抜いての一枚。
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頓所さんの日立海浜公園のネモフィラは、5mの一脚を使った新たな視点で。そして小野寺さんの富士山と環水平アークは、誰もが羨む風景を落ち着いて一枚に封じ込めた。
嬉しいな、とつくづく思う。自然が完璧に重なり合った時に、その場に立っていること。それがプロの仕事だと以前に書いたが、僕一人の体では限界がある。そこに愛する生徒さんたちが乗り込み、代わりに立ち、その時の目となり共有してくれる。
これが、こんなに幸せなことだと気付かせてくれて、どうも有難うございます。
よっしゃ。更に楽しく、αアカデミーを続けて行こう! もしご興味のある方がいらっしゃれば、ぜひ箱根の仙石原撮影会にお出かけ下さい。
http://bit.ly/2Ldl9Yp
皆で新たな視点を出し合い、自然が微笑む写真を、楽しみながら撮影しましょう。
               ノムラテツヤ拝
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萩の星

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萩の山奥で一人の陶芸家が腕を磨いている。金子司さん48歳。僕より4つ上のアーティストだ。彼の工房を訪ね、話を聞かせてもらうと、まぁ、面白い。昔アルゼンチンで修業していた縁から意気投合し、秘密の森へ案内してもらう。
そこは、彼の創作の場。自然を見て、そこから学び、作品に生かす。金子さんは、日本屈指のキノコアーティストであり、木々にピンで無数の陶器キノコを付けていた。
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「そのまま放置していたら・・・、なんと細い蔦が絡み始めて、やがて一本のキノコを縛り上げて抜いてしまったんです。ほら、これです」
黄色に青の水玉模様のキノコが、蔦に絡み取られて宙づりにされていた。
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「ほんとですか?」
「ほんと、ほんと(笑)」
自然の近くで住んでいる人が好き。それも土の香りが漂う人が好きだ。
「これ、見てもらえます?」
出てきたのは、緑色の縁取りがされたエンジ色のスカーフ。そこは所せましと世界中のキノコが描かれていた。
「エルメスなんです。キノコ柄のものは何でも蒐集したくなってしまって」
「良いですねぇ~」と記念写真を撮らせてもらった。
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萩と言えば、やっぱり海の幸。
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有名な「須佐男命(すさみこと)イカ(山口県萩市須佐漁港の「一本釣船団」によって水揚げされる、活きケンサキイカ)」の生き造りを肴に、
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北浦のウニ(山口県の長門市、萩市、阿武郡地域の海岸線を指す地域名称)」の丼ぶりを頂いた。
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くぅぅぅ、しみわたるうぅぅ。  
             ノムラテツヤ拝
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幻日環

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空を見上げると、太陽の周りが虹色に光るハロー(暈)現象、いや「環水平アーク」が。慌ててカメラを取りに戻り、超広角レンズを装着。外でさらに観察していると、七つの色がどんどん濃くなり、やがて幻日環(げんじつかん)に。
英語では「パールリング」と呼ばれ、まるで真珠のリングが虹色に輝いているように見える現象だ。グリーンフラッシュ同様、とても珍しいため、一度見ると、生涯の幸福が約束されるという大自然からの贈り物だ。
どこも途切れることなく完璧な2重の円に、自然が作り上げる神秘の世界に、僕はただ呆然と見上げた。
             ノムラテツヤ拝
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吉田松陰先生

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山口県萩市を訪れた目的、それは敬愛する吉田松陰先生の息吹を感じること。
人の想う気持ちや熱き思想など、後世に残したものは必ず現場に降り積もる。それは書物の中、人から聞いた話では決して分からぬ真実。まさに百聞は一見にしかずの世界だ。
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吉田松陰は、長州藩の名だたる志士を育てたことで有名だが、教えを説いた期間はたった1年半と短い。どうやって、そんな短期間で人を劇的に変え、明治維新に繋げていったのか?
その手掛かりは、やはり現場の松下村塾(しょうかそんじゅく)に隠されていた。
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吉田松陰の残した名言が数多く句碑に刻まれる中、僕が感銘を受けたのは2つ。
「学は人たる所以を学ぶなり」
「道の精なると精ならざると 業の成ると成らざるとは 志の立つと立たざるとに在るのみ」
松陰博物館にも寄ってみると、更にここで何が行われていたかが見えてくる。
江戸で佐久間象山、安積艮斎に師事した後、ここで久坂玄瑞、高杉晋作、伊藤博文、山縣有朋など多くの長州志士に影響を与えていく。驚くべきことに、その当時としては主流の師匠が弟子に教えるというスタイルではなく、松陰が弟子と共に意見を交わして作りあげ、文学だけでなく、登山や水泳、様々な中で自分を磨き上げていく「生きた学問」。そこに一貫しているのは、今の現状を冷静に見つめること。そしてなりたい自分の最も高いところに志を置くことだった。
日本一を目指す人は、ほぼ日本一になれない。それは脳科学でも実証されているが、どれだけ努力しても、人間は目標の少し下で人生を終えることが多いのだ。であれば、世界一を目指せばいい。世界一になりたいのであれば、宇宙一を目指せば良い。そうやって自身の志を最も高いところへコントロールすることで、なりたい理想現実を自身の手に引き寄せていく。それを吉田松陰は身を持って知っていたのだ。
その上で大切になってくるのが、吉田松陰が生涯を通して伝えた自立学習。自他を学び、自分で考え、選択すること。たった1年半ではなく、1年半も人生の指針となる生き方を学んだ志士たちは、その後、何かに悩み躓いた時、心の中の吉田松陰と対話をしてから、前へ進んで行ったのだろう。
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憧れの萩にようやく来られた。僕は手を合わせ、頭を下げた。
         ノムラテツヤ拝
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