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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

ダンシャリアン

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「てっちゃん、南アフリカに連れて行って貰った時、喜望峰で断捨離が世界に広がるようにって宣言したわよね!」
旅が始まった時、そう語り始めたのは、断捨離の祖・やましたひでこさん。
「今回はどこかで、その想いを宇宙へ届けたいの!」
「はい、了解しました」
昨今、皆がよく使っている「断捨離」という言葉。これはやましたひでこさんの造語だとご存じの方が、どれだけいらっしゃるだろう? ヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」の頭文字を取ったものだ。
ひでこさんは、空間と物を整理することで、自分自身の心が整って気持ち良くなることを、自己体験の中で発見した。これは誰にでも使えるメソッドだと、断捨離を立ち上げ、全国津々浦々を講演して回った。もしひでこさんが、断捨離を通して儲けようと動いていたら、きっとこれほど世界中に広まることは無かっただろう。こんなに素敵なことを教えてもらったのだから、ご縁のある皆も使って欲しい。ご機嫌になって欲しい、そのピュアな気持ちが、日本を世界を動かしていった。
僕がひでこさんと初めてお逢いしたのは、ある講演会でのこと。夕食時、目の前の席に座ったひでこさんに、世界中の絶景話をした。南アフリカの600キロ続く花園の写真を見るやいなや、「わたし、ここにいくわ。連れていって!」と即決。その竹を割ったような性格に、好感を持った。
「断捨離とは一体何ぞや?」
その時の僕は断捨離という言葉を知らず、ましてやそれがひでこさんの造語だと知らず、無知丸出しでひでこさんから教わった。
「断捨離とは、ただ、モノを捨てることにあらず」
人間の外面と内面は常に比例する。内面がいっぱいいっぱいの人は、外面も散らかっている。だから、まずはそこから始めようというのが断捨離の考え方。ときめかないモノを捨てることで、心に隙間を与え、そこに体験や経験など、ときめくものを入れていく。自分が少しずつ変わっていくことで、周りにご機嫌様な人たちが増えてくる。相手と自分を比較して愚痴っている時間があれば、過去の自分と比較することで、悪口や噂話の無益さを学び、自分自身でご機嫌を取れる人間になる。こうなると、人生を俯瞰して見られるようになり、自身でコントロールすることが出来る。「自適」、これこそが断捨離の最終目標であれ極意なのだ。
モノ→空間→体→集う人→心 この一連の流れが何を物語っているか? それは自分の周りは、すべて自身が作り上げているという現実。だからそれを逆から辿り一つひとつ整理してみたら如何ですか?という提言が「断捨離」なのだ。
ウユニ塩湖上で、断捨離組が「宇宙に届け、断捨離~!」と見事に言上げ(ことあげ)された。
http://bit.ly/2M58KX5
おめでとうございます。宇宙の神様も、笑っておられましたよ。
             ノムラテツヤ拝
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スターウォーズ・バー

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ウユニ塩湖には塩のホテルが3つある。
ルナ・サラーダ、パラシオ・デル・サル、クリスタル・サマーニャ。その中の一つが、実は「スターウォーズ・最後のジェダイ」のロケ現場で使われ、クランクアップした記念に、ホテル内に立派なスターウォーズ・バーが作られた。
塩で作られたのは、騎兵のトルーパー2体。
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折角だからグラスに赤ワインを注いで、仲間たちと乾杯した。バーのテーブルも椅子もすべて塩、部屋に戻るとベッドまでもが塩だった。
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今までウユニ塩湖ツアーをかれこれ8回やっているが、この塩ベッドで腰痛が治ってしまった人が6人もいる。やっぱり塩って、体にとって強く作用するのだ。自然界にあるすべてのものに無駄は一切ない。すべてが関わり合い、皆で地球を生きている。
                 ノムラテツヤ拝
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大自然の抱擁

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20代から世界中の氣持ち良いところで、すっぽんぽんになってきた。マチュピチュ、ナスカ、サハラ、敦煌、アラスカ、パタゴニアの森、世界四大花園など。
理由は、全身でこの素晴らしい大自然を直に感じたいため。服があっても勿論感じられる。でも、一度、裸を体感してしまうと、もう病みつきに。それを一言で言うなら、大自然との“まぐわい”だ。自分の存在が溶け、吸い込まれていく。
今回のメンバーもノリが良い。僕がウユニ塩湖で今まで4回裸で疾走した話をしたら、「野村さん、僕も感じたいです!」と、チーム一の若者が。そうそう、それが若さってもの。さすがトライアスロンが趣味というだけあって、体がよく絞れている。最初は塩の結晶で足を痛めたくないと長靴を履いていたが、気持ち良くなってきたのか、長靴を脱いで大ジャンプ。
これを見て「馬鹿だねぇ~」と思う人と、「やってみたい」と思う人、どちらの人生がより楽しめるだろう。 
「若者だけには行かせねぇ」と、今度はシニア代表が。ポーズを決めて、おりゃぁ~!
年代なんて、性別なんて、関係ない。大自然に抱かれた時は、無条件で心も体も開放する。すると、あら不思議。大自然が真綿のようなエネルギーで抱きしめてくれるのだ。
             ノムラテツヤ拝
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鏡面張り

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過去10年分のウユニ塩湖の天候データを持っている。
満月、半月、新月、月齢と天気の関係を調べると、一つの法則が見つかった。しかるべき日時を算出し、1年前から塩のホテルを予約する。ここ3年は、ほぼ狙い通りに天候が安定し、今年も通常ツアーとは違う特別プログラムで秘密の塩湖へ。ジープを降りた瞬間、皆から濃密なため息が漏れ、次の瞬間、歓声へと変わった。
湖面には星々が完璧に映り込み、360度の鏡面世界。南十字星やオリオン座が分からなくなるくらい、夜空は星の光で埋め尽くされた。インカ文明の民は、星座を点と点で結ぶのではなく、面と面で結んだ。これだけ星の光があれば、闇を主とする文化が生まれても不思議ではない。天の川の中に、リャマ座、カエル座、蛇座が象られた。周りには誰もいない。僕は、闇の星座に広角レンズを向けた。
            ノムラテツヤ拝
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夕陽のリレー

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雨季のウユニは、夕日がすこぶる美しい。
その理由は、乾季と違い、雲が湧くから。水平線の彼方に光が消えると、ショーの始まりだ。夕日と逆方向の雲がポツポツ焼け始めたかと思うと、光のバトンを渡すように、それらが横へ横へと飛び火していく。夕焼けのバトンリレー。それは360度ぐるりと塩と空の大地だから起こる奇跡だ。
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ひとり、また一人と話すのを止めて、静かにその風景に見入る。風の音、塩の香り、さざ波のしらべ。それらとマリアージュして、目の前の絶景が更に研ぎ澄まされていく。
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僕たちは今、ウユニ塩湖の真ん中にいる。
            ノムラテツヤ拝
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