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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

青と白の楽園

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今から100年前、世界で初めて「景観保護」という概念が持ち込まれた。その舞台となった場所は、首都のチュニスから北東20キロにある「シディ・ブ・サイド」。
この町の名士、ロドルフ・デルランジェ男爵は、自身の愛する青と白を強制し、アラブ建築やアンダルシア建築で、世界に類を見ない街並みを作り上げた。
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眼にも眩しい純白の壁に青い扉。この白と青の楽園は、パウル・クレー始め、世界の芸術家たちを魅了したという。
曲がりくねった路地を上ると、その奥には、また青と白の家が連なり、果てが見えない。ブーゲンビリアの花が咲くひと際美しい路地で休んでいると、どこからともなく子猫が現れて消えていった。
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これは夢か、幻か、現実感のない風景に浮遊感が漂った。
            ノムラテツヤ拝
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チュニジア | コメント:0 | トラックバック:0 |

麺喰い

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僕は麺喰いだ。
麺のランキングは、1位が蕎麦で2位が饂飩、3位にパスタやほうとう、4位にラーメンと続く。ひとくちにラーメン(拉麺)と言っても細麺、太麺、縮れ麺、玉子麺、蘭州麺、刀削麺などに分類されるが、ここでは議論しない。ただ好きな拉麺は?と聞かれたら、刀削麺か蘭州麺と即答する。
まず麺のトップを走り続ける蕎麦は、更科よりも田舎派。10割蕎麦よりも1・9蕎麦の方が好き。そして饂飩はと言えば、ちょっと長くなる。僕は岐阜県生まれなので、やっぱり味噌煮込み文化圏。山本屋の味噌煮込みを食べた方は激しく同意してくれると思うが、麺が異様に硬いというか断面を見ると、まだ「芯」が少し残っている。
関西圏の友人を連れていくと、結構な確率で怒り、「もっと茹でろ!」と凄まれる。対して、関東圏の友人は、意外に「美味いじゃん」と食べてくれる確率が高いように思う。
僕が饂飩に求めるもの、それは暖かい饂飩じゃなく、冷やしの饂飩。それも角がピーンと立って、それらをすすると、喉にその角が当たり、ドリルのように落ちていく気合いの饂飩だ。
北は北海道から九州まで美味いと聞けば訪れ、香川でまだ「恐るべき讃岐うどん1」が出版された頃から通い続けてきた。その頃のナンバーワンは、ぶっちぎり坂出の彦江。だが閉店してからは、須崎食品店が頼みの綱だった。そして10年前に富士山三合目に移住した折、地元名物「吉田うどん」屋を100店ほど巡り、「益美や」さんに惚れ込んだ。
麺が硬すぎて、太すぎて、まるでゴムのようなのだ。でも噛めば噛むほど、小麦の甘みが口内に広がり、辛めの冷出汁が、それらをクレープのように包み込んだ。が、時代はまた繰り返され、大将が腱鞘炎のため閉店。その後、饂飩屋で感動したところは、藤沢のミシュラン店くらいしかなかった。
でも、ようやくキター!
2年前に初めて食べてのけぞり、あれから10回以上食べているが、どんどん腕を上げ、現在は、あの伝説の店「益美や」を抜く勢い。
僕の饂飩ナンバーワンは、富士吉田の白亜の館。うどんは艶々のピッカピカ。一口食べたら、その麺の硬さに悶絶間違いなし。でもその後に押し寄せるふくよかな広がり、甘みの沁み方に、病みつきになるはずだ。
有難いことに大将はまだまだ若い。更に硬麺を探求し、極めて欲しいと願う。
              ノムラテツヤ拝
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日本 | コメント:0 | トラックバック:0 |

チュニス

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カッコエー!!!
チュニジアの首都チュニスの街並みに面食らった。
空港からの悪名高きタクシーとやり取りし、大きな高速道路で20分ほど走ると突如、黄金の摩天楼が姿を現したのだ。やはり、現場に立つことで感じる体験は、何よりも代えがたい。
翌朝からは、チュニスの人々がどんな所で、どんな風に生活しているのかを散策。美しき中央広場に豪華なホテルが建っているかと思えば、すぐ脇からは市場が迷路のように続いている。
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モーニングコーヒーを優雅に飲む傍らで、
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日陰で涼む虎ネコ。
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「いいの、入ってるよ~」。デーツ(ナツメヤシ)売り場の主人が声を張り上げる。
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活気のある市場からは、暖かな雰囲気が伝わってくる。
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まさに百聞は一見にしかず。街並み、人間、雰囲気、そこに生まれるバランスの良さに、僕はチュニジアを好きになっていた。
              ノムラテツヤ拝
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チュニジアへ

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135カ国目のチュニジアへ飛んだ。
飛行機は地中海を越え、やがてアフリカ大陸が見えてきた。
海がキラキラと輝き、眼下には整然とした街並みと大きな道路。着陸寸前には、まるでモーゼが海を割るように高速道路が伸びていた。
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これだけ高度なインフラが整うチュニジアとは一体どんな国なんだろう?
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初めての国を訪れる時の高揚感が、たまらなく好き。治安、政情なんて関係ない。だって僕は地球上にあるすべての国に足を踏み入れたいのだから。
          ノムラテツヤ拝
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屋形船隊

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「日本の南海上に温帯低気圧が発生しました。週末には関東地方を直撃する模様です」
「はっ?」。テレビから聞こえてくる声に、耳を疑った。
週末は屋形船を一艘貸し切り、総勢72名の仲間たちとの宴が待っているのだ。
週間天気予報では、週の半ばから晴れが続き、梅雨明け目前だと思われていた。が、世界はあの手、この手で、今の自分の気持ちを試してくる。
「本当にやりたい宴なのか?」、「お前はそれにどんな強い想いで用意してきたのか?」
やはり、すんなり終わらせてくれそうにない。
そうなったら、もう総力戦。参加者全員に緊急のメールを送った。

屋形船隊の皆様へ
天気予報を見ながら、ヤキモキされている方が多いと思います。
日本の南海上に発生した温帯低気圧が台風になった場合、そのまま北上して花火大会を襲う可能性が出てきました。今日は、皆様に力をお借りしたく連絡しています。
まず、大切なのは最悪の場合、どうなるかを知ること。江戸時代から続く隅田川花火大会の歴史で、完全に中止になったのは2013年(開始30分で中止)と、2018年の翌日順延の2回だけです。ホームページを見ると中止は荒天時と書かれています。
天候は、台風は、目の前に起こることは、すべて自分の体の内側と呼応しています。自分が悲しければ天も悲しみ、自分が笑っていれば天もそれを映します。だから、まず僕たちは目の前の台風を心配するのではなく、屋形船に乗って墨田川花火を笑いながら楽しんでいる姿を想像して下さい。皆でたーまやー、かーぎやーと掛け声をかけている姿を。心配すればするほど、心配事が具現化します。だからなりたい自分に焦点を当てて下さい。
祈るときも「台風が来ないように」、「雨が降らないように」、ではなく「屋形船から花火を楽しめて有難う」に変えて下さい。必ずその想いが天へ伝わります。さぁ、皆で屋形船隊を楽しみましょう。旅はもう始まっています。

僕たちは大自然に生かせてもらっているのだから、天は想いの強い方へ流れていく。勿論、自然を征服することや、自然に勝つこともあり得ない。だったら、そこに楽しい想い、嬉しい想いを、ありったけぶつけてみる。それをやって物事が上手くいかないなら、そこには新たな学びが隠されているということ。
参加者全員が、ペルーでは敬愛する天気の子・阪根ひろちゃんも参戦。するとどうだろう?温帯低気圧は台風になる、台風になると言われながら、温帯低気圧のまま和歌山の南へ。そこでようやく台風(中心速度が20m以上)となり、中部地方へ。桑名、岐阜、静岡、立川と各地の花火大会が早々と中止、順延する中、墨田川花火大会だけが強気の姿勢をとった。
当日は、朝方に雨が降ったものの、昼からは青空に。台風は中部地方でまた温帯低気圧となり、徐々に力を失っていく。
そして晴れ渡る中、墨田川花火大会が始まった。パリ、ハワイ島、東北、九州、そして関西、中部、関東地方から集まった仲間たちが、大型の屋形船に乗って、宴の始まりだ。
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「皆様のお力で、無事に開催出来る運びとなりました。今日は思いっきり食べて、呑んで、花火を楽しみ尽くしましょう!」
新鮮な魚介類を肴に、日本各地の酒と世界各国のワインで皆様、上機嫌でほろ酔いだ。
そして、墨田川の花火打ち上げ地点の前で、錨を下ろして船を止めた。19時過ぎ、第一会場から花火の打ち上げが始まり、19時半からは第二会場からも。次々とあがる尺玉のスターマインが夜空を飾り、東京スカイツリーも気品ある色合いで闇に浮かび上がった。
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屋形船からの花火は、まず優雅。海から吹きあがる風に抱かれ、川面に屋形船や街灯の光が映り込み、ドーンドーンと花火が上がると、上下で流れ星のように輝くのだ。
人生に一度は体験して欲しいこと。それがまた一つ増えた瞬間だった。
                ノムラテツヤ拝
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