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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

純白のベール

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雲海の向こうの国後島が見える。
わずか24キロ先にあるロシア。プーチン大統領は北方四島を返還しないと言ったけれど、何とか返してもらいたいな。もし日本の国土に戻ったら、僕は真っ先に国後島に住みたい。そんな未来を想いながら、知床峠から眼下に広がる雲海に目を向けた。
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まるで生き物のようにうねり、ねじり、ぶつかり合う。太陽が昇ってくると、放射熱の関係で上昇気流が起こる。
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その時がチャンス。谷を埋めていた純白のベールが、優美に舞い始めるのだ。
          ノムラテツヤ拝
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羅臼岳

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日本百名山であり、知床半島最高峰の羅臼岳(1661m)。
羅臼の語源はアイヌ語のラウシ(魚の臓物を処理した場所)から、昔はチャチャヌプリ(爺爺岳)と呼ばれていた。
一昨年から夏、秋と複数回見てきたが、新緑の時期は初めて。まるで森が北欧の夏のように明るく輝き、命を内側から発光させている。杉の深緑と白樺の薄緑の森は、まるで譜面上で音符を刻んでいるかのよう。
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鳥の囀り、枝葉のざわめき、石清水の流れ、海風の吹き上げ、寄せては返す波の調べ。全てが混然一体となり、春の詩を奏で上げる。
羅臼岳の麓は野生の聖域。ヒグマはもちろん、エゾシカも姿を見せてくれる。
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一頭の野生動物と出逢うと、僕はどうしてもその背後にある自然に目を向けてしまう。これだけ広大な自然があるからこそ、この尊い命が育まれていくのだ。
命の揺りかご・知床。そして宇宙船「地球号」は、多くの命を運び、今日も巡っていく。
             ノムラテツヤ拝
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