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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

大浴場

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テルマエロマエで一躍有名になった「ローマ風呂」。
アフリカ大陸ではナンバー1、ローマ帝国内でもナンバー3の大きさを誇るのが、アントニヌス浴場だ。
その総面積は3万5000㎡に及び、長辺の長さは200m。石柱は長さ15mのものが6本も見られ、大きい方は大理石、細い方は花崗岩という絢爛さ。エジプトのアスワンから運ばれて来たというから、当時のローマ人にとって、どれだけ風呂という文化が大切にされていたのかが分かる。
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遺跡内を歩いてみると、100を超える部屋が造られ、サウナ、プール、水風呂、温浴風呂、噴水などの遺構があり、床は美しいモザイクタイル、柱は彫刻が刻まれ、壁はフレスコ画が描かれていた。
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海に隣接する大浴場だが、肝心の水は132kmも離れたザグーアン山(1296m)から地下水路と水道橋運んできたという。ローマが宿敵ハンニバルを倒し、どうしても欲しかった場所、それがこのカルタゴという聖地だった。
              ノムラテツヤ拝
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カルタゴ

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チュニジアと言えば、カルタゴ。
カルタゴと言えば、やはり将軍のハンニバルだろう。
ローマ軍史上最強の敵と恐れられ、2000年以上経た今でも最強の戦術家と評価される。第一ポエニ戦争から連戦連勝、その破竹の勢いは、過去み類をみないほど。その彼が命をかけて守ったカルタゴとは、一体どんな場所だったのかをこの目で見たかった。
カルタゴは、イタリアのナポリを彷彿とさせる風光明媚な場所だった。
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ビュルサの丘からの眺めは、ターコイズグリーンの地中海が広がり、水源だった山が対岸にシルエットで浮かんだ。
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ローマ軍に焦土とされたカルタゴの岩に腰を下ろすと、体の奥に連続する命が迫ってきた。僕たちは一人一人単体で生きているわけではなく、現在の中にある過去と未来の人々と共に、全体でこの瞬間を生きている。だからこそ、以前誰かが腰かけたであろう、見張り番として立ったであろう岩の上に身を置くと、その当時の情報が時空の境を越えて入ってくる。
ハンニバルが命を賭けて守ろうとしたもの、それが世にも美しいこの絶景、そして活気ある人々の姿だったのだろう。
今から2000年前、円柱状の街が存在した。
カルタゴ

これほどの美の極致は、メキシコのテノチティトランと双璧だ。世界は広い、そして美しい。
             ノムラテツヤ拝
テノチティトラン
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