味蕾2019-08-20 Tue 18:08
![]() 「若い時に美味しいものを腹いっぱい喰っとけ!」 僕が27歳の頃に聞いた敬愛する阪根ひろちゃんの言葉だ。その後、ペルー中の美味しいものをご馳走になったことは言うまでもない。 「若い内に美味しいものを食べ過ぎると不幸になるって言うヤツがいるだろ?そんなのは聞かなくて良いんだ。そういうヤツに限って本物を食べてないんだから。俺を見ろ、美味しいものを腹いっぱい食べた先にしか見えない世界があるんだ」 日々、食事と共に人生訓を聞かせてもらっていたあの頃が懐かしい。 ひろちゃんの言葉の理由は明快で単純だ。若人の味覚と、老人の味覚は、確実に後者の方が劣っていく。味蕾そのものが鈍く、退化していくという。 ![]() 「年取ってから美味いもの食べたって、今度は糖尿病だ、あらコレステロールだ、中性脂肪だって言って、気持ちよく食べられないしな」とよく笑っていたっけ。 ![]() そして、ひろちゃんを見て学んだこと。それは前歯がどれだけ味覚に関係あるかということ。差し歯になると、一気に味わえなくなるというのだ。 ![]() そんなわけで、僕はひろちゃんの言葉通り、若い時から美味しいものをお腹いっぱい食べることを心がけてきた。 ![]() 今回の香港旅も、流浮山で海鮮三昧。目の前のテーブルには4番バッターがずらりと並んだ。黄油蟹、マテ貝、 ![]() 小海老のから揚げ、 ![]() 伊勢海老、 ![]() アワビ、 ![]() 空心菜、 ![]() そしてハミュウ(蒼白魚)チャーハン・・・。 それらを、大好きな仲間たちと笑い合いながら味わい尽くす。 「大人って良いもんだね」と安藤さんが目を細め、それを聞いた加藤さんがニヤリ。こんなやりとりも含め、ほんと年を重ねるって素敵なこと。一瞬一瞬、一食一食、大切に日々を過ごしたいと願う。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
香港へ2019-08-20 Tue 06:38
![]() 自由とは、選択肢が多いこと、そして責任を自身で取れること。そう定義すると、子供から大人になる楽しみが見えてくる。年齢を重ねるに従い、「好きなときに、好きな場所で、好きなことをする」選択肢を増やせるのだ。 話はちょうど、1年前にさかのぼる。 名古屋の仲間、加藤さん、安藤さんと食事をしているとき、蟹の話になった。僕は香港で食べた黄油蟹のマットな味が忘れられないと言ったら、加藤さんが「良いなぁ、食べたいなぁ」とポツリ。 「それなら、来年の旬に出かけましょうよ」 黄油蟹は、香港界隈では世界一の蟹と謳われ、出回る時期もたった2週間と短い。 「もちろん、僕も行くから」と安藤さん。 サガリバナの咲く石垣島から羽田へ戻り、皆で香港へ飛んだ。 1年ぶりの香港は、100%の湿度に包まれていた。 ![]() ホテルに荷を下ろし、まずは愛する海天堂で、温かな亀ゼリーを頂く。 ![]() 苦くて、味わい深く、しみじみと美味いなあ。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
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