おおきなしぜん2019-09-15 Sun 20:14
![]() カトマイNPからキングサーモンへ飛んでいくと、ハート型の湖が見えてきた。下降態勢になると、青々とした湖面が。どれもこれも絶景なのに、アラスカだと日常の風景になってしまう懐の深さ。 「やっぱり、ココだな。僕はいつかアラスカに住もう」。 キングサーモンからはアラスカ航空で一路アンカレッジへ。 ![]() 天候は晴れ。普段は雲に包まれた大氷河地帯が、眼下を彩った。 四方向から谷へ落ち、一本に流れていく氷の河。その大自然の大きさに、僕は限りなく惹かれてしまう。 ![]() 「自分たちは、地球に生かさせてもらっている」。 直に感じる風景を、アラスカはいくつも内包しているのだ。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
ラストカット2019-09-14 Sat 23:08
![]() 撮影がすべて終わり、水上飛行機に乗り込もうとしている時だった。 「向こうから熊が来るから、少し離れて下さい」と、レンジャーの声。食堂まで戻り、ジッと見ていると、木々のトンネルの向こうに一頭の熊が現れ、チラッとこちら一瞥してから歩き去った。 太陽の光、湖面の色、森のトンネル、すべてが完璧に合わさった一枚。 ![]() 「ギフト」と無意識に呟き、「必ずまた戻ってきます。その時も宜しく」と頭を下げた。 エンジンがかかると同時に、プロペラもまわり、勢いよく空へ。 ![]() 眼下には透明感あふれるエメラルドグリーンの世界が広がった。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
小熊登場2019-09-13 Fri 13:13
![]() 草むらが揺れた。 現れたのは、ぬいぐるみのような小熊2頭だった。黒と茶色の兄弟熊が、お母さん熊の隣で寝ていたのだ。 親子熊にようやく会えた喜びと、旅の最後に間に合ったというホッとした気持ちが同居し、顔が自然とほころんだ。 お母さんが立ち上がり、川の中へ入ると、子供たちもその後を追いかける。 ![]() コロコロ、コロコロ、まるでそんな音が響いてくるような愛らしさ。力尽きて死んだ紅鮭を探し、拾い、分け与える。まだ新鮮な個体もあり、朱色のイクラをむさぼった。 「ほら、僕、こんなことも出来るんだよ」 ![]() どや顔で立ち上がる小熊を、母熊は優しく見守った。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
睡眠中2019-09-13 Fri 11:12
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真上から2019-09-12 Thu 16:45
![]() 連日連夜、熊を見つめていると、新たな欲求が湧いてくる。 カトマイの大地や山の斜面を頭に描き、何処からであれば可能かを思案する。3日後、ようやくそのアングルに熊がやって来た時には、思わず拳に力が入った。 真上からの熊。まるでドローンで撮影しているかのようなイメージだった。 背中は太陽光を受け、黄金色に染まり、やがて草むらで寝ると、プニュプニュの肉球が顔を見せる。 ![]() 近くの草むらでは、もう一頭が静かに鮭を食べ、2頭の若熊は、草原を横切っていく。 ![]() もうすぐ、カトマイの旅が終わる。その寂寥感が、徐々に僕を包み込んでいく。熊さん、遊んでくれて、どうも有難う。 「地球を命を賭けて遊びきる!」。 これが昔も今も変わらぬ僕の夢だ。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |