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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

白頭鷲

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入江は鏡のように凪いでいた。
ザザッとトウヒの枝葉が揺れたかと思うと、黒い影が舞い降りた。アメリカの国鳥・白頭鷲だ。鋭い眼光を光らせ、森の闖入者である僕たちを見張る。
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その堂々とした佇まいに、なぜ彼らを国鳥に定められたのかを理解した。
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森が動くのをじっと待つ。地上でネズミが駆けた。その刹那、音もなく滑空し、狙いを定めた。
            ノムラテツヤ拝
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タヌの村

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雨が肌を叩き、全身マッサージを受けているよう。雨足が強くなる中、ゾディアックのエンジンは切られ、タヌの湾に滑り込んだ。
ここは昔、ハイダ族が暮らしていた村。今はウォッチマンと呼ばれる末裔が守り人となり、僕たちを案内してくれるのだ。
荷物を置いて、森へ入る。すぐに苔むした倒木が目に入ったが、これが家の基盤だと知るのに、少しの時間がかかった。
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世界にはマチュピチュやモアイのような石の文化と、ここハイダグアイのような木の文化がある。前者は後世まで残るが、後者は時と共に朽ち果てていく。僕はその消えゆく文化の残り香に、愛おしいほどの魅力を感じてしまう。人間の作ったものを、大自然が飲み込んでいく光景。その原動力になるのが、天から降る多量の雨粒だった。深い森を作り、苔をはびこらせ、木々を腐食させて分解させていくのだ。
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ウォッチマンの説明によると、トーテムポールは自分の家系を記したもので、その脇に、もう一つ死者を埋葬する祭壇ポールが建てられた。それらは黄泉の国=地下と繋げるため、木を天地逆さにして使い、祈りが捧げられたという。
世界は広い。でもどこの国も、どの場所でも、誰かが亡くなり、それらを悼み、悲しみ、祈る。死者へ、先祖へ、天へ。そうやって、僕たちは心を繋ぎ、命を紡いできたのだ。
              ノムラテツヤ拝
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