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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

歴史の教科書

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テレ朝のタイムショックでゾウガメが、日テレはベルギーの小便小僧の写真が使われた。
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でも特に嬉しかったのは、ペルーの縄文字「キープ」が「高校2年の世界史B」の教科書に掲載が決まったこと。10進法で示される縄文字は、1と0の集合体。つまりインカ文明(ペルー)は、世界で最も早くデジタル文化を取り入れた文化だった。
             ノムラテツヤ拝
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スキャングウェイ

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「スキャングウェイ」
ここに足を踏み入れることを、どれだけ夢見たことだろう。
ハイダグアイの最奥地であり、ハイダ族最大の聖地には、祈りのポールが立っている。「トーテム・ポール」。ワタリガラス、クマ、オオカミなど自分の家系を表すこの彫刻は、代々受け継がれ、森の中で心の象徴となってきた。しかし、1950年代から世界中の博物館が、このトーテムポールの収集に乗り出し、殆どの地元民は、意味も分からず手放してしまった。
今も、森の中にひっそりと、トーテムポールが立っている場所、そんな童話の中のような奇跡の場所は無いのか。その答えが、ここスキャングウェイだった。
ハイダ族の元にも、博物館の収集家たちが訪れたが、その時のやり取りが痛快だった。
「ここは雨のとても多い地ですから、我々が保存しないとこのポールは朽ちてしまう。だから博物館に持っていかせて下さい」
「朽ちて良いのです。ポールが朽ちることで、ここが更に聖地になるのですから」と、長老は頑なに首を縦に振らなかったという。
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年間降水雨量が屋久島よりも多い雨の島「ハイダグアイ」。だからこそ僕はどうしても撮りたいカットがあった。星野さんの写真集を見ても、他の写真集を見ても、陽光と重ねられた写真が一枚もないのだ。見上げると、空は薄い雲で覆われ、強風が吹いていた。
熊の下に人間が刻まれるトーテムは、熊に育てられた子供の神話から。
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全ての彫刻は意味を持ち、祈りが込められているのだ。それらが朽ち果てる途上で、鳥によって落とされた種子が頭部で芽吹き、小さな茂みを作る。トーテムもまた自然によって生かされ、自然に還っていく。
雲間から、薄い光が差し込んできた。僕はこれから起こる奇跡を、まだ知る由もなかった。
               ノムラテツヤ拝
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