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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

パフィン

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スキャングウェイを後にすると、すぐにクジラが現れた。
順光の中での、ダイナミックなテイルアップ。あちら、こちら、見渡すだけでも8頭のクジラが集っていた。
今日の宿は伝説のローズハーバー。ウキウキしながらゾディアックで進むと、ガイドのブライアンが叫んだ。
「あそこにパフィン(ツノメドリ・エトピリカ)がいる」
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オレンジ色の大きなクチバシ、赤い縁取りの瞳、黄色い飾り眉。海のピエロと形容される人気の高い鳥だ。
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こちらをジッとのぞき込み、一瞬にして飛び去る。足もまたオレンジ色で可愛いんだよなあ。
            ノムラテツヤ拝
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精霊の森

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強風にあおられ、雲が北へ北へと流されていく。
雲間から陽光が差し込み、トーテムポールを光り輝かせる。
もしかして、、、と待っていると、なんと青空が。こんな時のために、僕は日頃から訓練している。どれだけ難しい光でも、青空をしっかり出して、主体を引き立たせること。
一つひとつのトーテムと氣を合わせながら撮影する。まるで彼らの先祖たちが、撮らせてくれているような、穏やかな時間、そして柔らかな光だった。
背後に気配がした。振り返ると、白頭鷲のトーテムに、七色の光がかかり始め、僕はその行方を息を呑んで見守った。それらは各トーテムの頭に移り、やがて森の中へ消えていった。
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あれは一体なんだったのだろう。森の精霊、ハイダ族の御霊? 僕には分からないが、明らかにそこに何かがいた。
「トーテムポールが朽ち果てることで、ここがより聖地になるのです」
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長老の言葉が、僕の体内で意味を持って響き始めた。
           ノムラテツヤ拝
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