名画の真実2020-04-30 Thu 17:04
![]() 今まで世界中の名画を前にしてきたが、僕が最も好きな絵はフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」だ。 誰もいないマウリッツハイス美術館で、感動のあまりむせび泣いたのは、古きよき思い出だ。その時に書いた文章を下記にしるす。 ベルギーのアントワープから30分ほどでオランダのロッテルダムに到着。そこからローカル線で更に北上すると、目的の町、「デン・ハーグ」が見えてきた。駅から歩くこと10分でお洒落なマウリッツハイス美術館へ。入口で14ユーロを支払い、荷物をクロークに入れた。 目的の部屋は3階の15番。入ったすぐ左手に、憧れのあの少女が待っていた。「真珠の耳飾りの少女」、または「青いターバンの少女」と言った方が分かりやすいだろうか。僕はオランダで愛して止まない画家が2人いる。フェルメールとレンブラントだ。特にフェルメールの作品は、この世に35点ほどしか存在しないにも関わらず、この美術館に3点も収蔵されている。 部屋には僕一人だけ。青いターバンの少女へにじり寄り、じっくりと対峙した。まず、ラピスラズリで作られた高級絵具ウルトラマリンを使って塗られた青いターバン。実物を前にすると、それらをいかにして塗り重ねて蒼という色を深めていったのかが、筆遣いで分かる。そして少女の口元が少し開いているところから、無限に想像がかきたてられる。瞳はぼんやりとして全体を見つめ、角度を変えると、モナリザのようにどの角度からも目が合ってしまう。無垢さは肌の白さから、艶っぽさは口紅の赤から醸し、下唇を明るく光らせ、上唇の輪郭をぼかすことで、更に初々しい質感を出している。 ![]() フェルメールの素晴らしさは、光の扱い方にある。写真もまた光と影の組み合わせなので、学ばせてもらうことが多くある。 この絵は正面左奥から光が当てられ、顔全体が浮かび上がらせ、その光の先に将来の希望を表しているように見えた。 憧れた作品を前にすると、魂が歓喜するのが分かる。血が湧きたち、細胞が泡立つ。 「芸術は鑑賞するものではなく、一体になるもの」。一級の名画から、いつもそんなことを教えてもらう。 昨年からこの名画の科学調査が行われていたが、昨日ようやくその結果が判明した。 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200429-00000007-jij_afp-int ![]() 驚いたのは、目には見えないほど細かい線で、睫毛が重ねられていたことや、背景に緑色のカーテンが隠されていたこと。実際に書いた下絵から少しずらして少女が描かれたこと。そして顔料は瑠璃色に使ったウルトラマリンはアフガニスタンから、他の色も世界各地から取り寄せて、使われていたという。 あの時に感じた血が湧きたつような感じは、目に見えないものの存在に、魂の奥が反応したのだろう。 神は細部にこそ宿る。そして本当に大切なものは、きっと目には見えないのだ。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
2021年2020-04-30 Thu 10:15
![]() 水面下で世界は着々と準備を進めている。 旅行社に勤めている友人から、国連世界観光機関(UNWTO)がどんな風に今を見ているかを教えてもらう。 僕は国内線はともかく、国際線が正常に機能するまで2年はかかると書いてきた。そしてひょっとしたら鎖国を推し進めようとする国には、事前ビザ制が復活するかもしれないと。 でも、国連世界観光機関はもっと早く手を打ち、迅速な復活劇を描いているようだ。ふふふ、良いぞ、良いぞ! まず、コロナが終息した暁には、旅行社が大々的に世界キャンペーンを張る。もうその準備は着々と進められている。それを受けた人々は助成金なども利用して、国内の観光地へ押し寄せる。ようやく航空各社も旅客を乗せられ、少しずつ歯車がまわりだす。水面下でそれぞれの国が手を繋ぎ、今度は一気に国境の同時開放と共に国際線が復活。世界への扉が開かれる。 少し楽観的かもしれないけれど、今の2年先と思っているよりは、よっぽど楽しい未来を想像出来るから、僕はこの予想を支持したい。 9月から国内、12月からは国際線が。これが現在の既定路線。つまり2021年は止まっていた血液が一気に流れ出すかのように、人々は世界へ距離を保ち、自分を、他人を守りながら、旅をし始めるのだ。それらが現実化することを見越して、僕も動き出そうっと。 2021年に催行予定のツアーは以下だ。 1月 アラスカでオーロラ 2月上旬 ウユニ塩湖&マチュピチュ 2月下旬 ディープハワイ 3月 パタゴニア(南部&中部) 5月 メキシコ 7月 アラスカ・カトマイ国立公園(熊の王国) 8月 南アフリカ 11月 スペイン&トルコ 12月 グアテマラ・ニカラグア・コスタリカ 日々の想いが明るい未来を創り出すのであれば、僕は楽しいことをいっぱい想いたい。皆様、来年は行きたいところへ一緒に出かけましょう。楽しみになってきたぁ~! ノムラテツヤ拝 ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
本の世界2020-04-29 Wed 17:05
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天に宝を積む2020-04-29 Wed 16:11
![]() ご縁のある皆で、天に宝を積ませてもらう。 朝から始まった「オンラインバー阪根」で、今日も大爆笑。 多様な方々が集まり、初対面の方が5名も。いやぁ、刺激的だなぁ。10時~12時までみっちりと2時間バーは開催され、ネットには書けない秘密の話で盛り上がった。最も大切な情報は、ネットに出ない、いや出せないんだなぁと実感。そしてさきほど、全員の参加費を足した数万円を、「C.W.ニコル アファンの森財団」へ全額寄付させてもらった。 腹を抱えて笑い、秘密の話に耳をそばだて、終わったら皆で決めた場所へ寄付して、天へ宝を積む。やってみて、これは気持ち良いわ。色々な改良点も見つかってきて、嬉しい限り。回を重ねるたびに、クオリティを上げていきます。 バー阪根への参加費(寄付金)は一人1000円。今週は5月3日(日)の10時~12時。来週も6日(祝)と10日(日)でやろうかなと考えている。みんなで笑って、学んで、寄付しながら今を楽しみましょう。時代は間違いなく変わりますね。冷静に俯瞰しながら、新たな時代を熱く挑戦します。 ノムラテツヤ拝 ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
親友2020-04-29 Wed 07:41
![]() 親友ってなんだろう。 昨夜、僕なりの答えが分かった。自分にはないもの、でも、僕が欲しかったものを持っている人。それが僕の親友だ。 コロナのお陰で、有難いことに親友の3名が暇に。嬉しいなあ、急遽、Zoom呑み会が決まった。 仕事は皆それぞれ、でも、幸せの方向は同じだった。若い時に出会い、意気投合。それらが今まで、ずっと繋がっていることにも感謝だが、僕は親友との話から、多くのものを学ばせてもらった。やっぱり一番必要なものは、自分とは違う職種の、違う種類の親友。皆、どこかが突出しているが、時代と共に、そのフィット感が違うのだ。今まで、アイデアは前衛的だが、その後が、と思っていた親友が、圧倒的な考えを披露する夜。新潟の影の天皇と呼ばれる同姓代の友が、これから更に攻めていく姿、一番グルメな親友が語る世界観に、僕は酔いしれた。 大切なのは、思考の多様性。それを思い知らされた夜だった。有難うございます。コロナのお陰で5年ぶりに親友と呑めました。 ノムラテツヤ拝 ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |