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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

循環世界

エベレスト

早くて明日、遅くても今月末で首都圏も非常事態宣言が解除される。でも南米のペルーやブラジルでは猛威を振るい、世界全体で見れば今がピークなのかもしれない。
コロナのお陰で僕らが手に入れたもの。それは人が動かなくなることで、世界はどうなるかという壮大な実験結果だ。物は行き来するが、人が留まることで、経済の大部分が止まり、家で過ごす時間が多くなった。
今まであれだけ真剣に議論されていた、水質問題、大気汚染問題、温暖化問題のすべてが、コロナの始まる前と後では劇的に向上した。まさに地球が自己免疫力を存分に発揮し、美しさを取り戻しているのだ。
今朝、驚くべきニュースが世界を駆け巡った。ネパールの首都カトマンドゥの町から、世界最高峰のエベレストが目視できたという。直線距離は160キロ。だが通年、大気汚染やスモッグに悩まされてきた町からは、まさに夢のような話だった。
「ポスト・コロナはどうなるか?」
今、世界中で議論され始めているが、僕は皆で力を合わせて、気持ちの良い地球に出来ないだろうか?
5つ星ホテルに泊まり、美食を頂き、豪勢に遊ぶのではなく、すべてが元に戻っていく循環の世界をなったら嬉しいな。自然に溶け込むような宿に泊まり、そこで使われるものは全てはリサイクル可能、その付近で獲れた旬の食材を食べられる分だけ感謝して頂き、排泄物は大地へ還していく。
今日のバー阪根のテーマは「冒険」で、日本最強の冒険家である関野吉晴さんが出演してくれたが、その中の話で、ご友人の井沢正名さんの話が出た。「日本のきのこ図鑑(山と渓谷社)」の写真を担当した、優れた写真家だ。
井沢さんが関野さんに「あなたが自然のためにしていることはなんですか?」と質問され、関野さんは何も言えず、質問し返した。
「僕は、入れたものを、そのまま自然に還している」
そう、優れた写真家は、1974年から意識的に野糞を始め、2013年7月15日に都内でお腹を壊し、駅のトイレを利用するまで、13年間連続野糞記録を樹立した人でもあった。関野さん曰く、「糞土師(ふんどし)」だそうだ。
ソーラーパネルでの電気発電や、温室効果ガス削減のための政策は、総じてエコと呼ばれるが、エコはただ人間が作りあげた幻想で、他の野生動物たちはその枠組みに一切入っていない。この話を聞いて、僕のこれからの方向性が定まった。
「全てのものが循環することに、時間とお金と手間をかけること」。
英語で言うと、circulationになるのかな。何が良い、悪いかなんて分からないけれど、これからの未来を作っていくのは僕らだ。であれば、自分が気持ち良いか、気持ち悪いかで判断しませんか。カトマンドゥからエベレストが見られる世界が気持ち良いのか、悪いのか?
各自が腹をくくることで、未来は確実に変わっていきます。
               ノムラテツヤ拝
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ロン毛

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あのぉ、コロナ禍で散髪に行けず、前が見えなくなっちゃった。
誰か、助けてくれません?
           ノムラテツヤ拝
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