本来のちから2020-07-03 Fri 16:23
![]() サガリバナを前に、僕はしばらくカメラを構えずにボーっとした。この前、宇城先生から教わった感覚を、どうしても再現してみたかったのだ。 ![]() 頭のてっぺんから氷がピキピキと凍っていき、気が足の裏へ抜けていく。そして全身が透明なクリスタルに・・・。わっ、いつもだとここで気持ちが薄れ、意識が飛んでしまうのだけれど、無意識に何処かから俯瞰しているような状態で、僕と自然界の境が消えていくのが分かった。 ![]() やっぱり、そういうことなんだ。 ![]() 長年の疑問が、融解し、僕はサガリバナ、サガリバナは僕になる。どうぞ、サガリバナ本来の「美しき力」をご覧ください。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
母の夢2020-07-03 Fri 08:25
![]() この世に生まれた時から、溢れんばかりの愛情を注ぎ、僕の夢をたくさん叶えてくれた父と母。だから、父と母にもし夢があれば、僕が全部叶えてあげたい。 「お母さんの夢なの、見に行くのが」 コロナ禍で、自粛ムードがまだ残る中、僕は聞いた。 「来年もまだ夢は逃げないけれど、本当に石垣島へ行く?」 「てっちゃん、私たちももうすぐ80歳、だから来年のことなんて考えないようにしたの。来年は無い。だから私は行きたいな」 腹をくくった瞬間だった。何があっても、母の夢を今年石垣島で叶える。目的の森は、今年も優雅に僕らを待っていてくれた。 「わぁ、こんなに大きな樹なんだ。まるで琵琶みたいな葉っぱね」 父と母は二人で話しながら、夢の花へ近寄った。 サガリバナ。沖縄を北限とする南国花で、夜に開花、朝にすべて散ってしまう儚い命。 ![]() 「なんだか甘い匂いがするのね!」 「お母さん、見てみて!」 そう、僕はこうやって育ててもらったんだな。事前に予備知識は一切入れず、まっさらな状態で見る、やる、感じる。そこで感動したら、後から湧き上がるように調べれば良い。 初めての体験は、人生でたったの一度きり。だから100%感じないなんて勿体ない。 「母、夢は叶った?」 「うん、満足したわ。やっぱり夢って、口に出して言わないとダメね。お父さん、私の次の夢はね・・・」 ![]() 夜の雅な花見は、高らかな笑い声と共に過ぎていった。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
| ホーム |
|