キムンカムイ2020-07-22 Wed 22:20
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カムイミンタラ2020-07-22 Wed 07:54
![]() 羽田から雲をかぶる東京を見下ろし、一気に北上する。水分を含んだ薄い雲が陽光を反射させ、周りに虹色のハロ(暈)を作りだす。じっと眺めていると、必ず何かのサインを出し、自然は遊ぼうよと語りかけてくる。 ![]() 航空会社は「Air Do」。どうみん(北海道民)のDoだ。向かう先は大好きな北海道、それもカムイミンタラ(神々が遊ぶ庭)の町「旭川」だ。 ![]() 長いコロナ禍によって、僕が痛切に味わったこと、それは人々のぬくもりだった。僕らが生まれてから当たり前だと信じてきた握手やハグ。好きな人との会食や、仲間たちとの呑み会が、分断され、遮断された。 3カ月のステイ・ホーム期間を経て、僕はこれ以上動きを止めないと決めた。最大限注意を払い、互いの距離を取り合い、慎重に行動するのだ。 仕事も兼ねて出かける旭川に、僕が日本で最も愛する鮨屋がある。今はもう一見さんお断りになってしまったが、艶々の大将と色白美人な女将とは、もうかれこれ15年の付き合いだ。予約をすると「久しぶりだね、最高のネタ、仕入れておくからね」と溌剌とした声が嬉しい。 ![]() このお鮨屋は、まあるい味。究極の鮨は、きっとそんな味なのだろう。旬の素材を、まあるく握る。それは熟年にならないと、大将のように50年も板場に立ち続けないと生み出せない珠玉の業なのだ。さぁ、飛行機は最終着陸態勢に入った。カムイミンタラ・神々の遊ぶ庭へ、僕はゆっくりと降りていく。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
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