fc2ブログ

写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

さくらの滝

DSC00028 (2)

神の子池の近くに、さくらの滝がある。名前の由来は、まさに今が旬のサクラマス。彼らがこの滝を力強く遡上するのだ。
去年訪れた南東アラスカでは、サーモンがブルックス滝を昇り、その上でヒグマが待ち構えていたが、ここではそんな心配は無用だ。
TET02909_20200812165356133.jpg

ビョンビョン、ビョンビョン、鉄砲玉のように打ち上がる。命が躍動する季節、知床の夏は終わり、ヒグマが闊歩する秋がやって来る。
              ノムラテツヤ拝
DSC09880_20200812165357b35.jpg
ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン人気ブログランキングへのクリックをお願い致します!以下のライオンボタンの上でクリックしてみて下さい。吠えます!
人気ブログランキングへ

テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

日本 | コメント:0 | トラックバック:0 |

神の鳥

TET03298_2020081207152931f.jpg

知床で、休んでいる暇は無い。
一番星が輝き始めれば、僕はとっておきの夜の森へ出かける。辺りが深い闇に包まれると、彼らの声が聴こえてくる。
「ホーウ」、「ホーウ」。低い声が、森のしじまを破り、突然川べりに神の鳥が舞い降りた。シマフクロウ。アイヌ語でコタン・コロ・カムイ、村を守る神の意だ。
ジッと川面を見つめてから、俊敏に2mの翼を広げる。
DSC05192_20200812071528b66.jpg

次の瞬間、足元で銀色のヤマメがピチピチと踊った。ここぞとばかりにシャッターを押すと、無音シャッターなのにも関わらず、シマフクロウはこちらをギロリと凝視した。奥深い黄色い瞳に吸い込まれそうになる。世界屈指の大きさを誇り、体長は70センチほど。大人がちょうどしゃがんだくらいの大きさだ。知床は日本一のシマフクロウの生息地。70羽ほどが生息し、一つの川に、一つのつがいが住んでいる。
TET03182_20200812071527140.jpg

知床の森に、今夜も低音がこだまする。フクロウの神「シマフクロウ」は、2匹を呑み込むと、音なく闇の中へ消えた。
         ノムラテツヤ拝
TET04167_20200812071526964.jpg
ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン人気ブログランキングへのクリックをお願い致します!以下のライオンボタンの上でクリックしてみて下さい。吠えます!
人気ブログランキングへ

テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

日本 | コメント:0 | トラックバック:0 |
| ホーム |