田舎風景2020-10-31 Sat 06:56
![]() 飛騨、北陸、信州は幼少の頃から僕の庭だった。 父母が山好きということもあり、僕たち兄弟はカメラ片手によく田舎を歩いた。 だからかな、こんな日本昔話に出てきそうな風景を前にすると、その頃の家族の笑顔が浮かび、涙が溢れ出そうになる。 合掌造りの家に住み、寒暖激しい土地にしっかり根を下ろす。田んぼで稲を収穫し、刈り取ったら天日干しのために「はさ掛け」をする。この掛け方の違いで日本全国何処かが分かってしまうほど、僕ら人間は多様であり、また同じだ。 ![]() 大きな雲が空を流れ、小鳥たちが囀りながら飛んでいく。落葉樹の森からは腐葉土の匂いが立ちのぼり、甘いカツラの香りに包まれる。視覚よりも嗅覚が記憶により訴えるのは何故だろう? また僕は濃密な家族旅を思い出し、目頭を押さえた。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
幾望の月2020-10-30 Fri 19:43
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神の庭2020-10-30 Fri 16:07
![]() まるで色の洪水だ。今年のように伝説の紅葉になるためには、3つの重要な要素がある。 1,夏の間にしっかりと雨が降り、台風が直撃しないこと(葉っぱを傷めないため)。2,一日の寒暖差が大きくなること(色の深さを出すだめ)。3,気温が8℃を下回り、風が四方八方から流れること(全体のピークを合わせるため)。それらが全て揃った年が、10年に一度、20年に一度と呼ばれる紅葉年になる。 何の決まりもなく、自由にいのちの色が大地を彩っている。個々の色彩を見るのではなく、一歩引いて全体を俯瞰すると、“神々の庭”のイメージがゆっくりと浮かび上がってきた。 風という絵筆で大地に輪郭を描き、太陽光の強弱で色彩を選択、土壌にしみ渡った雨の水分で濃淡を作り上げる・・・。そう、大自然という神々が、大地をキャンパスに見立てて紅葉描いているのだ。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
黄葉2020-10-30 Fri 08:18
![]() 「写真を撮るときに、どういうことに気をつけていますか?」 写真家志望の若者たちから、同じような質問がひっきりなしに届くので、お答えしますね。 そもそも「撮る」、と意識した瞬間から僕の中ではアウトです。もし言葉で伝えるなら、「撮らせて頂く」。その先に大自然と自分の境が消える→溶け合う感覚→無意識→無意識の中に立つ意識でシャッターを切らせて頂く感じです。これは僕と一緒に体感してもらわないと分からないかもしれません。 でも構図については、気を付けていることがあります。出来るだけ画面をシンプルに、単純に削いでいきます。どうして僕はこの写真を撮りたいのか、その明確な理由が伝わる画角を探し当てます。ブナの黄葉と雪を纏ったアルプスの山々、それらの静謐感、空気感が伝わるように、1mmも狂いなく詰めていきます。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
ユーラシア2020-10-30 Fri 08:17
![]() 情報が解禁されましたので、お知らせします。 秘境専門のユーラシア旅行社主催で、アフターコロナですぐ行きたい!壮大な地球の絶景4選を開催します。 https://www.eurasia.co.jp/attraction/feature/nomuraculture 11月25日のパタゴニアを皮切りに、ナミビア、アラスカ、知床とぐるりと巡ります。自分で言うのも何ですが、講座費がとてもリーズナブルですので、もしご興味のある方は参加して頂けたら幸いです。録画もありますので、見逃すことはありません。 このページの紹介文にこう書きました。 「行きたい場所には、行ける時に、必ず行くこと。いつかではなく、期日を決めて、飛び出すこと」。その積み重ねこそが、人生を充実させることに繋がっていくような気がします。 https://www.eurasia.co.jp/attraction/feature/nomuraculture さぁ、みんなで地球を遊びましょう!!! ノムラテツヤ拝 ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |