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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

燃える朝

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父と母が知床に来てくれて、大自然も喜んでいるのかな?
星降る藍色世界から、水平線に朱色が入り、空はグラデーションの世界へ。
朝陽は雲を焦がし、全てのものを燃やした。
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「お前は今を完全燃焼させてるか?」
「はい、知床の自然のお陰で何とか立ち直りました」
コロナ禍では言えなかった言葉を、口に出せる幸せ。
有難いな、そして大好きな父母も近くにいる。
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今日も生かしてもらって有難うございます。そう、この朝の自然への挨拶もコロナ禍で、僕は忘れていた。全ては積み重ね。繋がるも、繋がらないも自分次第なのだろう。
            ノムラテツヤ拝
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蟹丼

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船を降りて、向かったのは羅臼の海鮮屋。
テーブルへ着きメニューに目を通した瞬間、母の顔に柔らかな光が差した。
「てっちゃん、ここ?」
「そうそう、母の夢の店」
「わぁ、お父さん、蟹よ、蟹、蟹丼」
「良かったなぁ、お母さん」
注文の段になると、なんと別々のものを頼むと思ったら、二人とも蟹丼。
「二人ともなの?」
「だって、てっちゃん、お母さんは一人で蟹丼食べたいもの、分けられないわ。でもお父さん、そんなに蟹好きだった?」
「うん、好き。でも、剥くのが面倒くさいから、あまり食べなかったけれど」
「・・・・・・」
その後、生まれて初めて父が蟹丼をガッツガツ食べる姿を見た。母は終始ご機嫌。
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「ね、お父さん、言ったでしょ。蟹食べたいって言葉に出して良かったわ」
「言って、言って、なんでも言ってくれないと分からないもの。人生は楽しむためにあるんでしょ。そう教えてくれたのは2人だよ。これからも地球を一緒に遊びましょ!」
「ほら、てっちゃんもそう言ってるし。私たちもまだまだ、いっぱい遊ばないとね」
「お母さんはいつでも外へ出たがりなんだから」
「人生はたった1度なんだから、楽しまなきゃ!」
僕は、やっぱりこの二人のDNAを引き継がせてもらったんだな、と会話を聞きながら笑ってしまった。自我と思っているもの、個性と感じているもの、それは紛れもなく2人が源流なのだ。
             ノムラテツヤ拝
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