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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

世界のながれ

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世界の流れ、そして日本の流れを俯瞰してみようか。
ファイザー社(米国)やアストラゼネカ社(英国)のワクチンが出てきたことで、イスラエルを筆頭に、世界全体に新たな動きがみられた。
図を見ると分かる通り、世界の感染者が2021年1月1日を境に、減少方向に転じているのだ。
キャプチャ

でも、死者数のピークはまだ来ていない。日本もほぼ同じ動きで、1月初旬をピークに緩やかに減少方向だが、死者数のピークはまだ訪れていない。
この状態を鑑みると、2月7日の非常事態宣言解除は、ほぼあり得ない。変異株のさらなる拡大も予測されるため、短くても2月いっぱい、一般的に考えれば3月7日(日)まで宣言は続行されるだろう。
さて、今度は僕ら個人の流れを見てみようか。これらの情報を自分で精査整理してから、この先の自身を取捨選択すること。大切なのは、自分の心と体をご機嫌様にしておくこと。そして日常で魂を燃やせる時間や場を作ること。
国内に桜の花が咲く頃、必ずコロナウィルスは激減している。それまでは、うがい手洗いを更に徹底し、皆で一緒に歩んでいきましょう。今年は桜前線と共に旅しようかな。
         ノムラテツヤ拝
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ライト

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ネイチャーやGEO、サイエンスなど、海外雑誌から写真採用されるときは、編集部から直接連絡が来る。
「表紙であなたの写真が候補に挙がっている。もし決まった場合、ギャラは〇〇で、掲載は可能でしょうか?」
要約するとこんな感じだ。候補作品から選ばれたら、何度かやり取りを重ね、契約書に電子署名をするという流れだが、2週間ほど前に中国の「LIGHT」という科学雑誌から連絡が来た。
「次号のテーマは電気と光、あなたの“ホタルの惑星”が最終候補に残っている」と。
今まで中国雑誌に掲載したのは2回ほどしかないので、何かの冗談かな? と雑誌LIGHTを調べると、国内で最も発行部数が多い科学雑誌「中国版ネイチャー」だった。
「どのようにして、僕の写真を選んでくれたのでしょうか?」
「数年前のナショナルジオグラフィック写真コンテストで、ハワイの溶岩滝の写真を見ました。それから毎日HPやSNSを拝見しています。編集部内でも、あなたのファンは沢山います」
周りの人たちのお陰で、ナショジオ写真コンテスト2017は大いに盛り上がった。それが、今に繋がっていることに、ただ感謝しかない。
人生に無駄なことは一つもない。だからこそ、目の前に起きたことは、丁寧にやり抜くべきなのだ。
昨夜、最終契約書を交わし、写真が正式採用されることに。日本はもちろん、イギリス(NATURE)、フランス(GEO)、アメリカ(Science・ナショジオ)、そして中国(LIGHT)。世界中に、自分の写真が飛び立っていく。
           ノムラテツヤ拝
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ヌルヌル温泉

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最近、アルカリ温泉にハマっている。酸性の硫黄泉と違い、湯に触るだけでヌルヌルする。PHが10以上になると、まるで石鹸水。手をこすると、泡が出る。
今までの入った最強アルカリ温泉は、佐賀の嬉野温泉。でも、灯台下暗しだったことに愕然とした。県内のN温泉は、もしかしたらそれ以上。PHを測ると日本トップの11を越えた。
ヌルヌルなんてもんじゃない。まるでスライムの中にダイブしたかのよう。関東圏にこんな温泉があるなんて。知らないことことばかりだな、日本は。
              ノムラテツヤ拝
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無の存在

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月が昇り、天頂まで来るのを待つ。気温は氷点下だけれど、この時間が好きだ。
よく人から「一枚のために何時間も待つのは大変ですね」と心配されるが、写真家は皆、そこが大好きなんだと思う。特に僕らWildlife Photographerは、内よりも外に自分の身を置き、自然を見続けていたい種族。
森を渡る風の音、ポツポツと付いていく家の明かり、星は瞬き、時折流れ星が糸を引くように流れていく。大地からは氣が沸き上がり、天からは柔らかな雨のようにそれらが降り注ぐ。
さぁ、もうすぐその時ですね。自然と僕の境を消して無意識の中の意識下へ。あとは僕でない大いなる無の存在が、静かにシャッターを押してくれる。
            ノムラテツヤ拝
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α1

α1

3年前から言い続けてきたことが、ついに現実になる。カメラの撮影方法が、ゲームチェンジするのだ。
フィルム→デジタル→連射→動画。ここ数十年で、ここまで時代が激変するなんて、僕らはなんて面白い時代に生きているのだろう。もしも師の星野道夫さんが今ここにいたら、きっと羨ましがるだろうなぁ。
カメラとはつまり、写真家や映像カメラマンたちのイメージを具現化するためのもの。だからこそ両者がマッチしたときに、傑作は生まれると信じていた。でも、iphoneなどスマホの出現により、国民皆写真家になった今、カメラも一段、いや二段階性能を上げてきた。
構えるだけで、人間も動物も瞳を追いかけられることはもちろん、高画素機、1秒に30コマ取れる高速機、感度を肉眼以上に上げられる高画素機、心臓部分のセンサーもさらに精密に、速度を上げて。
さて、話を最初に戻そうか。僕が言い続けてきたこと、それは去年開催されるはずのオリンピック(2020)、その翌年(2021)に必ずソニーが出してくると予想したもの、それが8K動画が撮影&内部保存できるカメラ。
それが昨夜、見事に発表された。名前は「α1」。ソニーカメラの前身であるミノルタ時代から考えると、1の文字を冠するカメラが出てきたことが純粋に嬉しい。5000万画素の高画素に、秒30コマの高速機、感度も10万まで上げられ、8K動画は30分まで連続録画が可能。これだけの良いとこどりをして、カメラの大きさは、以前の小さいまま。ひとつひとつの部品を見直し、徹底的に肉を削いで骨だけで出来上がったカメラなのだと一目で感じた。
8K動画というのは、皆がテレビで見ているハイビジョンや4Kよりもさらに大きく繊細な画角。動画とは写真の集合体。1秒の中に30枚の写真が詰め込まれていると考えて支障はない。今までの4K動画から一枚抜き取ると、約829万画素の写真を作れるが、画質的には不十分。でも8Kから切り取ると、3311万画素の写真になる。これはA1に印刷しても十分耐えられる画質なのだ。つまり、一瞬をとらえるためシャッターに手をかけて待ち続けた時間が、動画を撮りっぱなしで撮れてしまう時代になる。つまり、写真と動画はクロスオーバーして、同じ撮り方へ溶けあっていく時代に。
ソニーの宣伝動画で、僕が世界で一番尊敬する写真家が出ていたのにも驚いた。ポールニックレン、ナショジオ専属の世界で最も腕の良い写真家が、α1を手に、これで傑作を量産出来るとべた褒めしたのだ。
https://www.youtube.com/watch?v=ZRXcCkR8CUk
このカメラが出ることで、終焉と始まりが同時に起こる。写真だけを撮る職業写真家はいなくなり、写真家や映像カメラマンは、撮れる以外に何か別の力を要求されるようになる。この3年間、この日が来ても大丈夫なように準備はしてきた。
ソニーさん、世界が驚く圧倒的なカメラを作ってくれて、どうも有難うございます。カメラの機能を見ただけで、世界各地で撮りたい写真が想い浮かびました。さぁ、今度は僕たち写真家の番。最高のカメラを手に、次元を引き上げ、越えていく。
               ノムラテツヤ拝
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