天草鮨2021-01-17 Sun 17:05
![]() 天草に日本屈指の鮨屋がある。 青々としたバランの葉の上に、新鮮なネタが抱かれるように置かれ、その煌めきは波に揉まれる海中だ。 ![]() 大将がこれぞという組み合わせで出してくれるため、醤油などは一切不要。 ![]() 初めてここで食べた時に、僕は思わず聞いてしまった。 ![]() 「どうして、こうも歯ごたえがあるのでしょうか?」 「お兄さんは本物の新鮮な魚を食べたことがないんだね、きっと」 ![]() いやぁ、痺れたなぁ~。日本全国お鮨を食べ歩いているけれど、天草の魚たちの引き締まった美味さと言ったら、どうだろう。 ![]() それは写真にも現れる。美味しいものは、鋭い命の光を放ち、まあるい美で包まれるのだ。 ![]() あれっ、今回はちょっと塩が強いかな? ![]() いや、違う。美味すぎて、僕の涙が鮨に浸みてしまったのだ。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
天草のゆうひ2021-01-17 Sun 09:22
![]() 今まで世界中、日本中で夕日を撮影したが、僕は天草からが好きだ。柱状節理のようなゴツゴツした岩が赤く染まり、200度は広がる水平線に線香花火色の玉が落ちていく。波の音は穏やかで、すぐに生命は同化する。ワンネスという言葉が使われて久しいが、僕の感覚ではただ溶けるという感じ、「メルト」の方が近いかな。 ![]() 写真の師、星野道夫さんが友人のKさんと二人で夕日を撮影していた。 Kさんが、こう聞いた。 「なぁ、道夫、どうやってこの美しい夕日を愛する人に伝えるかい?」 「なにもしない、この美しい夕日を見て、心が震える感動をする。そして感動によって自分が変わる。その姿を見てもらって、今日の夕日がいかに美しかったのかを愛する人に感じてもらう」。 ![]() 僕が師から聞いた大切な話のひとつ。大切なのは目に見えるものではなく、むしろ目に見えない方なのだと。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
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