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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

倒木更新

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鳥居の向こうに三本杉。そう、ここは神の依り代となる三本の杉が祀られている。初代の杉は1699年、1747年、1749年と倒れ、現在は二代目となるが。倒れた親木は、そのままにしておくのが習わしで、今も横たわっていた。
倒れた倒木が次世代の命の母体となることはないだろうか? それらが栄養分として腐葉土となり、次の世代に命のバトンを渡していく。
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倒木更新。きっと人間もそうであるべき。僕らは若い人たちの踏み台になり、そこへ命を渡していくのだ。自然はいつも大切なことを、まっすぐに教えてくれる。
            ノムラテツヤ拝
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裏宮

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日光東照宮に呼応する裏宮がある。
弘法大使によって開かれたこの宮は、まさに秘密の社だった。
真冬だというのに、常緑樹の葉は青々と輝き、丁寧に作られた参道はまさに光の通り道。朱色の社い手を合わせれば、細やかで女性っぽい艶やかな氣が降り注ぐ。
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ここもか・・・、観光地の裏には、本当に大切にされてきた社が隠されている。それは来るものを阻み、ご縁がある人しか辿り着けない場所にひっそりと、隠れるようにしてある。
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僕はもう一度、そんな視線で47都道府県を巡り直さないと、本当の日本が見えてこないのかもしれない。面白いなぁ、クールジャパンは。
ノムラテツヤ拝
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家康の墓所

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東照宮の最奥には、もちろん徳川家康の墓がある。
森の一本道を1159段登っていくと、まるで天上界のような墓所が。巨大な宝塔の下には、家康の棺が収められているという。
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徳川家康の遺書というものをご存じだろうか?簡単にまとめると、以下の4つ。
・葬儀は増上寺で執り行う
・遺体は久能山東照宮に納める
・位牌は菩提寺に納める
・一周忌のあとに、日光に移す
約束通り、一周忌を経て日光東照宮に移され、東照大権現として神格化された。
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心をまっさらに平らかにして、宝塔へ手を合わすと、太陽光が舞い降り、宝塔の真ん中い瞳のようなものを感じた。肉体は滅するが、霊魂は不滅だ。まるで家康がそう教えてくれているかのような、不可思議な光だった。生(現世)と死(黄泉)の境とは、意外なほど身近に、見えない薄壁だけで隔たれているのかもしれない。
                ノムラテツヤ拝
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